語録が少ない悲しい
中途半端だろうがこの時間に投稿したかった
時間だけに閲覧数はあまりないだろうが後悔する
元ゴブリン、今は性転換をして現ゴブリナ
小鬼種であるゴブリン、ゴブリナの生態はその個体群が生息する場所の魔力あるいは魔素、もっと適切ならば龍脈ともいうべきものが密接に関わってくる。
土地に魔力が溢れ安定している土地にならば小鬼の群れの多くはゴブリナによって形成されている。経口摂取した魔力の量によって産み分けをしているともいわれ、魔力が多い土地ではゴブリナが生まれやすく、逆に魔力が少ない土地ではゴブリンが生まれやすくなる。
それは何故か、小鬼種は人種、亜人種と交雑することが可能であるが他種族との交配の場合ゴブリナの出産は必ず双子として生まれ、その片方は父親の種族と同じになる。
元々ゴブリナは他種族の雄♂を誘惑し、交配するわけだがそうすることで父親となった種族の個体あるいは群れを自らの群れに引き込むことで群れ、そして個体としての生存率を上げているのだ。
勿論、ゴブリンも生まれるわけだが個体として成熟すると放逐される。
他種族とゴブリンと交配しても小鬼しか生まれないからだ。
セツが捕まえてきたのはそんな放逐されたゴブリンだったのだろう。
「ッ~~♡ッ♡ンッ♡」
そんな元ゴブリンはなぜか恍惚とした表情を見せながら失禁し時折腰のあたりをビクッビクッと揺らしていた。
「いや~、ありゃヒドイね。あんなんにはなりたくないわ」
透輝は「うげえ」と舌を出しながら元ゴブリンを見ながら<オンナノコになっちゃう>の効果に戦慄する。誰がこぞって穴という穴から汁を出しながら恍惚としたいのといわれればほとんどの者が否というだろう。これが完全にといえぬのが人の闇の深い所ではある。
『そうだよね、……でいつトウキは自分に<オンナノコになっちゃう>使うの?』
「あんなん見せられてハイそうですね~ってならないからね!?」
『トウキの女の子の姿見たいな~』
パトラがどこか期待したように透輝を見つめたが透輝は強い口調でそれを否定した。確かに透輝も実際に<オンナノコになっちゃう>をゴブリンに使用する前は自身が女体化したときの姿に興味がなかったわけではないし<新生>を使い脱皮することで男には戻れるとわかっていた。
それでも実際に効果を確かめた今となってはとてもではないが試そうという気にはならなかった。
『んぅ、本当にダメなの?』
「駄目だろイヤだろ普通だろ?おかしいことじゃないはずだ、自分に<オンナノコになっちゃう>使うことになるなんてどんな状況か検討もつかねーや」
残念そうに、本当に残念そうにパトラは透輝のことを見ていた。そして透輝の意思が固いことをその視線で悟るとガックリと肩を落としながら透輝にしな垂れかかった。
透輝は苦笑を浮かべつつ、そんなパトラの頭を撫でると気持ちよさそうな表情を浮かべ目を閉じた。
そんなパトラに悪戯心が湧きエルフ耳を弄ると「んにゅ!」と声を漏す、上目づかいで恨みがましそうにしたパトラに透輝は内心「あ、やべっ」と思ったが表情には出さずパトラがどうして透輝を女体化させたかったのか尋ねる。
「そういえば、パトラはどうして俺に<オンナノコになっちゃう>使わせようと?」
露骨に話題を変えようとしたことにパトラは半眼となりながらも透輝に抱きつきその薄い胸をピッタリとつけた。そのことにドキリと透輝はしたが……パトラは透輝の腰に腕を回しその尻を思いっ切りつねりあげた。
『少しは反省した?』
「悪うごぜえました、地味に痛いんで勘弁してください目覚めそう」
『それはそれで困るかな』
パトラは透輝に微笑みかけるとつねっている手を外してスリスリと透輝の胸に顔をうずめた。
ちなみにこのイチャイチャの間にセツに関しては全く動かず石像のようであり、元ゴブリンは誰も気づいてはいなかったし気にも留めていなかったが遺伝子レベルでようやく<オンナノコになっちゃう>の効果が終わったところだった。




