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不浄者は凶神になり斜めな成長する  作者: ジャック・レイ・パール
無名
95/112

ごぶりん「いや、おんなのこになっちゃう!」

なんかこの小説……何気に一周年できました。

皆さんありがとナス!



2/10 上部を削除

 

 さて、ことは透輝が爆心地の中央に小便器を『設置』したところからだろう。

 小便器を『設置』した透輝はそれに満足して他の場所で瘴気を吸収を吸収するため、凶神(まがつかみ)としての能力で瘴気が溢れる場所がなんとなく察知できることを駆使して次の行き先を決めた。


「多分、あっち!」

『……』

「そげな疑わしい目で見んといて~、でも神様になったワイの言葉ですよ?信憑性あるって!」


 透輝としてもこの時は適当に選んだわけではない、『小凶神』としての本能というべきものがその方角を目指せと囁いているのを感じているのだ。

 まあ何となくなので勘だろ、と言われればそれまでのものだが……。


『じゃあ、もし嘘だったらトウキのお尻を揉みしだくよ』

「なんでだよ!?だったらちゃんと瘴気を吸収できたら俺の尻揉むのをやめろよ?マジで」


 透輝の尻の魅力に取りつかれてしまったパトラはもし失敗をした時に透輝の尻を求めたが透輝の条件が厳しかったので潤ませた瞳で透輝をみた。


『……』

「悲しそうにすんなよ!?」

『わ、私の胸触っていいから……』


 パトラはささやかながら形の良い胸を透輝に突き出す。


「そこまでかッ!?そこまでして男のッ俺のケツを揉みたいのか!?」

『うん!』

「屈託のない、いい笑顔ですねぇ!?」


 ここまで自分のケツを認めてくれるパトラにならいいかもしれないと透輝は思ったが、やっぱり不愉快なのでその考えを捨てた。


『えー』

「考えを読むな!?え?うそマジで読まれてる?」

『ソンナワケナイヨー』

 

 棒読みだがハッキリと透輝のことを見据えながら有無を言わせないよとでも言わんばかりのパトラにうッとなる透輝だったが、疑わしい。


「本当にぃ?(パトラの胸を触りたい)」

『後でお尻触っていいなら……いいよ』


 頬を染めつつ恥ずかしさを隠すように透輝を見るパトラに息が止まるかと思った透輝だったが、明らかに思考が読まれている。


「やっぱり読んでんじゃねーかいッ!?」

『あっ!違うよ?トウキの視線がエッチだったからだよ?』


 首を横に何度も振るパトラに言われれば何とも言えなくなってしまう、元々パトラにぞっこんな透輝は暇さえあればパトラのことをチラチラ見ているのだから。


「……」

『い、急がなくてもいい旅だけど……できるだけ早くしたいよね?早く出発しよ?』


 パトラは自身が不利なのを感じたのだろう、急かすように出発しようと後ろから透輝の()()を押した。


「……パトラ?」

『ごめんなさい』


 素直に謝るパトラに透輝は肩をガックリと落としながら右手でパトラの胸をガッチリ揉んだ。


「んっ」


 急に胸を揉まれたパトラは身をひねった。


「な?こーゆう風に急にこんなことされると……パトラ今喋りました?」


 正確にいえば発声しただろうが、元々パトラは透輝とは念話のようにしか意思疎通はしておらず透輝が気にしてこなかったのでそのままだった。

 そのパトラが発声したことに驚いていたのだが。 

 パトラはポゥとしたような表情で透輝を見ていた。


『……嫌じゃないよ、ビックリしたけど』

「ファ!?……あーだろ?ビックリしただろ、だから急に俺のケツを揉むのは……やめようね?」


 思わぬパトラの発言に動揺してしまったが、それでも透輝は突然パトラが自身のケツを揉んでこないように教育する。


『わかった、今度から事前に言うね』


 事前に乞われたところで嫌なものは嫌だが諦めてくれることはないだろう透輝は頷くことしかできない、せめてここまでできたから上出来だろう……と。


「で、パトラ……喋って──」

「しゃべれないわけじゃない、でもまだしゃべるのなれてないから」


 透輝の尻じゃなくて、言葉に被せるようにパトラが喋った。

 しかし、それはどこか舌っ足らずで拙いものだった。



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