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不浄者は凶神になり斜めな成長する  作者: ジャック・レイ・パール
蠢動(仮題
93/112

私達のコドモ

忙しいのは終わったので更新頑張るゾ~

「てて様、よつんう゛ぁいんになって?」


 透輝に肩車されている(ふか)()色の髪をした少女は透輝にそう言うと指を下に向けた。少女の衣装は黒地の和服にも似たもので紋様として赤い百足があしらわれていた。

 そんな少女はどうやら透輝に四つん這いになってほしいらしい。


「やれば下りていただけるんですか……?」

「うん、考えてあげるです(下りるとは言ってない)」


 透輝はこの少女の脚がチラチラと視界に映ることにドギマギしていたので少なくとも肩車を止めてしまいたかった。

 そんなことを考えていたせいか歩みが止まっていたようでむくれた少女は隣にいたパトラの肩を掴んだ。


「てて様がよつんう゛ぁいんにならないです。てて様は根性なしです?」

「んー?大丈夫、そんな時は早くしろよって言うんだよ」


 ニヨニヨとしたパトラに透輝はなんてことを教えるんだと視線でパトラに伝えていたがパトラは柳に風と言わんばかりの態度だった。


「てて様、よつんう゛ぁいんになるです、あくするですッ」


 少女の咎めるような言い方に透輝はタジタジだったがパトラはそんな透輝を笑った。


「ほらトウキ?自分の娘がこう言ってるよ?」


「どうして……こんなことになったんだろうな」


 透輝の声が虚しく響いた。



~~~~~~~~~~



「キタねえ死体だなぁ<不浄簒奪>ッ」 

「ア゛↑ア゛↑ア゛↑ア゛↑」


 乾いた肉がこびりついたゾンビ達から<不浄簒奪>で瘴気を吸収しつつ殲滅していく透輝、ここは小規模ながらゾンビなどのが存在していたので瘴気の回収の為に訪れた廃村、魔物に殺されたのか伝染病か朽ち果てたかつての村人からはそれを知ることはできなさそうだった。


『この様子だと伝染病かな?』


 パトラにはわかるようでした。


「わかるもんなの?さっぱりわからんですちゃ?」

『乾いてるからわかりづらいけど発疹の跡があるし、死んだときの栄養状態も良くなかったみたいに見えるから多分ね?』


 元々パトラの知識は『大賢者』に植え付けられたものだったが、その知識に何度もお世話になっている。

 経緯を考えれば頼りたくないと感じるが頼らざるを得ない。


その夜のこと

 

『~~~♪』


 村の廃屋の中のベットでは上機嫌なパトラがいた。

 その傍らには搾り取られ過ぎて枯れてミイラ化した透輝がいた。

 覚えたてはサルのようだと云われるがこの場合には猿をも超えるといえるのではないだろうか……。


「ッア!」


 そう弓なりに一瞬なると透輝の体はミイラ化していたものが数十秒程で瑞々しい十代の姿に戻った。


「死ぬかと思った、いや仮死状態だったけど……」

『張り切っちゃたねえ……。トウキ、私達に子供がデキたらどんな子が生まれてくるかな?』


 自身をここまで搾り取ったパトラがお腹を愛おしげにさするのを透輝は苦虫を嚙み潰したような表情でみていた。

 パトラとの間の子が欲しくないわけではなく、子育てのことを考えれば今の放浪をしているような環境でなくきちんとした環境と透輝自身の心構えができてからというのが理想だった。


『私はねえ、黄金に輝く体躯に三つ首のドラゴンとかいいなあ?』

「よし、ちょっと待て……なんだって?」


 どうしたものかと透輝は頭を抱える、自分とパトラの認識が違いすぎる。

 なぜ特撮の怪獣を子として欲するのか理解できない。

 異世界人は地球人と感性が違うのかパトラがズレているのかはたまたふざけているのか……。


『あれ、駄目だったの?あ、ドラゴンだとカッコイイ名前を考えるのは難しいもんね』

「そーゆう問題じゃないよねえッ!?黄金の体躯に三つ首ドラゴンとかキング〇ドラじゃん!?ってそーじゃ」


 そうじゃなくて、と透輝が続けようとしたのだが、パトラが『ああ!』と伝えてきたので続きが言えなくなってしまった。


『キングギ〇ラ!いい名前だね。私達の子供の名前にピッタリ』

「うォいッ!?やめろぉ(本音)やめろぉ(本音)そんな名前をつけたら将来パパが恨まれちゃうだろ!?」

『キング〇ドラ!キングギ〇ラ!キングギド〇ーッ♪』

「連呼すなァーッ」


 結局その後は平行線で名前のことについては後日改めてということになった。


 翌朝


「この村に価値はなくなったな」


 小高い丘から昨晩いた廃村を見下ろして透輝は一つ思いついた。


「<粘魔生成>」


 透輝が創り出したのは魔力を大量に保持し圧縮したスライムだ。

 本来ならば5M程の大きさのはずのスライムを圧縮し15㎝の球体に変える。


『どうするの?』

「どうするって?こうするに決まってるよなッ」


 透輝は思いっ切りその球体スライムを廃村の広場だったであろう場所に投擲すると『ポーヒー♪』という音と共に飛んだ。

 スライムには<自爆>スキルが付与されており、その広場にスライムが接触した時にスライムは閃光を発し……。


───ッッッ!!


 数十の稲妻が同時に落ちた時以上の爆音と爆風が発生し、廃村はその姿を想像できないまでに破壊されたのだった。





「もう俺……ドラ〇ンボー〇の世界の住民だな」

『?』




ifルートを暇な時間考えたんですがNTRルートになるんですよね

透輝がヒロインをNTRされるんじゃなくてヒロインが透輝をNTRされます

……あれ?本編と変わんないんじゃね?違うのはカンペキにノクタルートなだけじゃね?

要望があって暇なら書き出してみるのもいいかもしれないですね

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