一休み?
ストーリーが進まねえ次回は進むようにしたいなあ(願望)
ヒカリタケリタケを見つけてからパトラは暫くソレが高級ポーションの材料となっていることを聞いた時、透輝は異世界といえばポーションなのにあんなものが入っているのかと思うとげんなりする思いだった。
実は他にも瘴気を払う効果があり光源としても活用できるため、アンデットが多いダンジョンなどにはヒカリタケリタケを片手に探索することも少なくない人数がいる……見栄えは最悪だが。
「あ~疲れはしなくとも歩き疲れた時に座れる場所があるってのはいいもんだな」
『そうなの?』
現在、透輝達は偶然に見つけた洞窟に身を寄せていた。
肉体的な疲労はなくとも歩くという行為に飽きという感情が出始めていたので休憩をする場所も見つけたので休むことにしたのだ。
「チカレタ……」
『もう少し遊びたかったかな?』
パトラにとっては初めての外の世界、透輝とは違い見るものすべてが新鮮で精神的な疲労などもないに等しいものだ。パトラはだらしなく適当な大きさの岩に座りこける透輝に苦笑交じりに名残惜しさを表現していた。
「あ~もう土埃で滅茶苦茶だよ……『トイレ設置』ッ、風呂入ろっとパトラも後で入るか?」
『お風呂かあ……』
精神保養と身体の清潔のため透輝は『トイレ設置』で3点ユニットバスを洞窟の壁を抉るように設置した、野営でトイレに風呂に入ろうとする神経は一体どうなっているのか……豪胆なのか馬鹿なのかは人によって意見が分かれるだろう。
「ああ^~たまらねえぜ!』
未だ腕力の調整ができなかったのか透輝は蛇口を何度か粉砕☆しそうにはなったものの、無事に湯船につかることができていた。正直言って透輝の男の部分が『パトラも誘ってしまえ』と言っている気がしないでもなかったが、そもそもトイレ同室のユニットバスがそこまで広いわけがないし透輝はゆっくり入浴を楽しみたかったしパトラにガッついていると思われるのも気恥ずかしいのでそんなことはしなかった。
それから一通り身体を清め(凶神という邪神なのだが)一時間ほど入浴したのち透輝は風呂からあがる、内心パトラが一緒に入ってこないだろうかなどと淡い期待はしたものの一切そんなことはなく安心したような残念なような透輝であった。
「何だこりゃ……」
『あ、トウキお風呂終わった?』
パトラの目の前にあったのは横向きの長方形、高さは腰程で色は黒で大人が三人ほど横になっても問題なさそうな面積をしていた。
『今日二人で寝るベッドだよ♪』
パトラは透輝が入浴している間に<粘魔生成>を使って簡易ベッドを作っていたのだ、ちなみにスライムの種類は『大賢者のダンジョン』のラスボスだったブラックウーズである。
「はえ~、ベッド付いてんのや」
透輝はベッドに座りスライムベッドの感触を確かめるとブラックウーズのスライム種としては硬質な感触が反発性の高い高級品のようで心地が良かった。パトラが自慢げな表情で『どう?いいでしょ?』と念を送ってくる。
「おー、ええやん。気に入ったわ!」
ちなみに、透輝は既にブラックウーズのことは忘れかけていた確かに触手プレイをしてこようとした相手だったが終わり方があっけなかったし、その後のことの方が記憶に強く残っていたのだ。透輝はパトラが用意してくれたベッドにご満悦な表情を見せる。
「ナンボなん(使用魔力量)、これ?」
透輝が気になったのは<粘魔生成>を使って創り出したベッドにどれだけの魔力が使われているのかだった、魔力がほぼ無尽蔵な透輝が気にする必要はなかったかもしれないが、何となく気になったのだ。
使用魔力について質問すると急にパトラが『えっ?』とどこか誤魔化すような笑顔をみせたが透輝がそのままパトラをジーッっと見つめるとパトラは観念したように……
『14万3千になっております……』
「14万!?」
申し訳なさそうにパトラが告げた使用魔力に透輝は脱帽する、といっても透輝にはすごさはよくわかっていないのだが……ちなみに14万ほどの魔力を使えば小国一つくらいなら簡単に滅ぼすことができるのだが、それだけの魔力がブラックウーズのベッドがあった。
「うせやろ……」
『いえ、本当です……怒ってる?』
「怒ってはない、ただとんでもない魔力が使われてるんだなーってパトラは大丈夫なのか?」
それほどの魔力を扱えば人の身ならば重大な悪影響を及ぼすというのは考えられることだったがパトラにとっては透輝が怒っていないという方が心配だったようで安心したように『大丈夫だよ』と答えたのだった。
「そういえば……なんでベッドなんて用意したんだ?」
『だって小石だらけの場所でシたら背中とか痛いでしょ?』
次の日、透輝はブラックウーズのベッドの上に座りながらうわごとのように「ワイはサルや……」とブツブツと呟いていたプロゴルファーでも目指しているのかとその年代ならば問いかけてきそうだ。その隣にはパトラが眠っていたがパトラがそれから目を覚ましたのはそれから数時間程後だった。
関西クレーマーのページを開きながら執筆しましたよ、ええ親フラしたら死ねます
こんな小説書いてるのばれただけでも死ねますけどね