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不浄者は凶神になり斜めな成長する  作者: ジャック・レイ・パール
『彼』を失って
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ワン(迫真)ワン(迫真)ワン(迫真)

パトラのイラストをですね……。一応描いてみているんですよ、あのそれをあげてもいいと思うなら完成されたものを出したいと思うのですが感想ください。

 それを最初に気が付いたのは、先遣として前に出ていた者達、斥候役のストワール王国の騎士に生徒達からは適正職が『忍者』の笠松ノブキが遭遇した。透輝を見つける為の今回の遠征、ノブキは透輝のことを『友(性癖的な意味で)』として見つけ出したいと思っていた、幸いというかノブキは戦闘も斥候もこなせる『忍者』だったので先陣の斥候にはうってつけだった。ノブキは透輝の行方不明になったことには責任を感じていた、もし自分があの時に透輝と一緒にいればあのような事態になることはなかったのではないだろうかと……。実は、その時に透輝のことを置いていった者達は誰一人として責められることはなかった責め立てたところで何も好転しないことは当然だし、恐らく死んだであろうことも確認がとれていて蘇生を行うことができると光明があったからだ。誰も責めはしなかったがノブキは透輝について責任を感じて少しの間ふさぎ込んでいたがそんな彼を励ましたのは霹靂神だ。透輝を見つけ一緒に帰ることそれが現在のノブキがすべきことだと認識していた。


 前回の探索では戦闘を経験していないノブキだったが、今回の役割は斥候ということもあってか他の生徒よりも早く生き物を殺すということに遭遇したがノブキはそこまでの忌嫌感はなかった。索敵し他の騎士団員の斥候と合流して情報をすり合わせて後続のために安全確保に努めた。


 そして、ノブキが一人で索敵をしている時に出会ったソレに……。


「ん……。なんだ……?」


 ノブキの聴覚がとらえたのは『ギュイ ギュイギュイ ギュイギュイ ギュイギュイ』という不快感を感じさせる音だった、不気味に思いつつも索敵のためにもその音が聞こえる方へと近づいていった。 壁をつたい、気配を出来得る限り薄くして身をのり出してその音の原因を確かめる。


「……なんだありゃ?」


 そこにいたのは空中に犬のように四つん這いになりながら浮かびながら回転し、『ギュイ ギュイギュイ ギュイギュイ ギュイギュイ』と音を発している青年だった。


 等間隔ながらも空中に浮かびなかがら目で追えないほどの高速回転し『ギュイ ギュイギュイ 』と空中で音を発している青年……ノブキは額に手をやり天を仰ぐ、といってもダンジョンなので岩天井なのだけれど。


「なんなんだよ……ありゃあよォ」


 虚ろな目で高速回転し時折『返してください』とか言っているのに薄気味悪さを感じて、とりあえず他の斥候と合流することにしたノブキは一旦その場を離れることにした。騎士団員の斥候役と合流してその空中で高速回転していた青年のことを話したが、他の斥候はその話に懐疑的だった。彼等は『大賢者のダンジョン』にくるにあたって一通りの魔物の種類、分布についての情報を持ち合わせていたのだがノブキから報告をされた魔物(?)については全く知らず、ノブキのことを疑いはしないものの本当にそんな魔物はいただろうか……と考えてしまっていた。


「まあ、彼の言ってることはまず確かめてみましょうか……」


 斥候達の中で年長の男はそう言うと、自分が確かめてみるとノブキがそれを発見した場所に向かった、その男は斥候役の中でも隊長であったのだが、部下に任せることなく自らノブキが見つけた正体不明の魔物を確かめるべく部下とノブキが付き添ってその場へと向かった。


 その場所には、そのまま青年が空中に浮かびながら高速回転し、『ギュイ ギュイ』音をたてていた。全員が顔を見合わせてどうしたものだろうか……と悩む。


「ダイアーさん、どうしましょうか……多分、新種ですよ。」


 ノブキは斥候役の隊長がダイアーという名前のことを知ったが、何だか名前だけで嫌な予感がした。とはいえ、自分は口出しできなかったので無言でいたが……。


「私がいこう、こういう時は直接戦うのが一番だ。」


「ダイアーさん!?」


 そう言うと斥候部隊の隊長ダイアーはその魔物を試すべく、気配を消しながら投げナイフを構えてそれを一気に空中高速回転している魔物の青年にに投げつけるッ!


 が、カンッ__!と甲高い音と共にナイフははじかれ、回転していたのがピタッ!と止まったあと、ゆっくりとダイアーの方へと向き直してきた。


 そして……。


『ワン(迫真)ワン(迫真)ワン(迫真)』ギュイ ギュイギュイ ギュイギュイ ギュイギュイ(回転音)


「ぐふァッ!?」


 高速回転しながら突っ込んできた魔物におもいっきり突撃されて、ダイアーは壁に罅がはいるほどの勢いで激突したまま動かなくなってしまった。青年に見える魔物はその場で回転しながら、『ワン(迫真)ワン(迫真)ワン(迫真)』と吠えていた。


「ダイアーさん……。」


「クソッ、やっぱり、かませ犬だった!?」


 ダイアーを倒した、空中四つん這い高速回転している魔物は回転したまま、さながら野獣のような眼光でダイアーのことを睨みつづけた。助けにいくべきだろうか、このことを報告をすべきか悩んでいると壁に張り付いていたダイアーが倒れてうつ伏せになった。


「ダイアーさん!?」


 がダイアーはすぐに四つん這いになるとスゥと四つん這いのまま浮かび上がり高速回転しながら『ワン(迫真)ワン(迫真)ワン(迫真)』と犬のように吠えたてギュイ ギュイギュイ ギュイギュイ ギュイギュイと回転音を響かせながら斥候役とノブキがいる方へと向かってきたのだった。




なんか迷走してますよね。

モチベーションがあがるので、応援気分で↓の評価とかしてくださると嬉しいです

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