やっちゃったZOY
ここで、更新して明日更新できるだろうか……。不安だ。
パトラの話を聞いた透輝は床にうずくまり耳を抑えて嫌嫌と左右に首を振っていた。そんな透輝を不思議そうにパトラは見つめていた。
『どうかしたの?透輝?』
そんな心配そうに見つめてくるパトラに透輝は……。
「どうかしたの?じゃねえよ!?重すぎんだろ、俺の霹靂神の裏切りが可愛くデコレーションされて見えるわ!!」
透輝の想定以上にパトラの生い立ちと透輝に出会うまでが悲惨だった。透輝が名付けをパトラにしたのは本人が何度か言っていたがスライムが口に侵入する直前の某有名犬の名前の冒頭部分を聞いていたせいだとは……。罪悪感がでてくる。
今更『実はお前の聞きそびれた正式名称は『パトラッ〇ュ』で犬の名前なんです』などと言えよう筈もない本人も自身の名前を気に入っているようだったので透輝はもし名前の由来でも聞かれたら歴史上の人物でもあげておこうと誓ったのだった。
『でも、トウキは仲間に裏切りにあってこのダンジョンの深層に落とされたからあんまり変わらない』
「パトラは比較対象を知らないだけだ!」
実験道具して殺される為に生まれた存在と異世界に連れてこられたものの案外平和にやっていてぽっと出の奴に裏切られたのでは不幸さが違うだろう。いや、後者のでヒロインを奪われたりしていれば等価かもしれないが少なくとも透輝はそんな存在などいなかった。
「まあ、こう言うのもなんだけどな……別に突き落とされたことに関しては別に何とも思ってない……どころかむしろ感謝したいくらいなんだ。」
はにかみながら笑う透輝にパトラは心底珍しいものを見たといわんばかりに目を見開いて透輝のその発言が偽りのものでないとわかると尚更不思議そうな顔をした。
『なんでなの?』
「なんでってそりゃあ……。」
透輝はパトラからの視線を受けつつも『凶神化』してみせる。赤と青のオッドアイは紫紺に変わり黒髪は銀髪におまけに生を暴力的なまでに冒涜する瘴気を透輝は発した。
「こんな素敵な神格を得ることができたからだよ___。」
(意訳:超サ〇ヤ人だぜヒャッハー!!最高だぜ!!)
髪色が変わって瞳の色も変われば超サイ〇人というのは誰しもが思うだろう。少なくとも透輝はそうゆう人間だった、いや今は『凶神』か。透輝の内心があほらしい理由なことがわかったのかパトラが何とも言えない表情をしていたが男子の夢を実現させた透輝はそんなことを気にすることはなかった。
「そういえば、『凶神化』してるけどパトラには負担がかかってるんだったか?」
以前、入浴タイムを楽しんでいる時に聞いていた気がする。
『覚えてた?』
「まあね」
覚えていたことに対してだろうか、意外そうにしているパトラに心外だなあと透輝は思わなくもないが、透輝は一旦、自分の行動を再確認すべきだろう。
『ブラックウーズを吸収してたの殆ど還元は私宛にしてたから。そのおかげで負担が減ったの……。』
「ああ……。」
透輝は元がスライムだったパトラがダンジョンボスだったブラックウーズを吸収してそれがパトラのものになっていたならば透輝自身が強化されていなことにも理解ができた。その時は不思議に思ったがまさかパトラに吸収したものがいっているとは思いもしなかった。
『怒ってない?』
「別に怒る程のことでもないだろう?それでパトラが楽になるんならいいんじゃないのか?」
透輝が思うことはそれくらいでしかなかった、ブラックウーズを吸収してパトラが強化されるならそれに越したことは無いだろう、現状では透輝は知らないことが多すぎる、それをパトラがサポートしてくれるようになったのであればその方がいいからだ。
「まあ、ほら、あれだ。そろそろコントロールルームに行こうか。」
透輝は『凶神化』を解除すると、パトラにそう呼びかけると移動をすることを提案する。それにパトラはかつて自分がいたガラスの実験槽を数度ほど眺めた後に透輝の後に続いたのだった。
そこから幾つかの部屋を経由してパトラの案内でコントロールルームに到着した。やはり、このダンジョンは大賢者の設計のせいなのかどことなく近代的なものを感じさせるものだった。コントロールルームにおいてはスイッチの類が存在せずに紋様が均等に並んでいることを除けば概ねテレビなどで出てくる管制の機械によく似たものだった。ある意味ではこちらの方が無機質で芸術的ともとれるかもしれない。
「面白味がないな……。」
『それは必要なの?』
透輝の不謹慎な言葉に懐疑的な目を向けるパトラに透輝は肩をすくませながら「当然」と答える。
「工場見学とかでこうゆうところに来たらスイッチを押しまくって滅茶苦茶にしてやりたいって男の子は思うもんなのさ……。」
『迷惑だね……。』
「ああ、俺もそう思うが止められるもんじゃないんでね?止まるんじゃねえぞ……。」
『?』
その後、パトラにコントロールルームの操作方法を聞いてみると、部屋にある紋章に触れて魔力を流すことでギミックを作動させることができるらしい、それを聞いて透輝は無駄にやる気がみなぎった。試しにどれか一つを起動させようと透輝はその中でも大きく目をひく紋章に目をつけた。
『あ、それは駄目!?』
「えっ!?」
パトラの制止は虚しく透輝はその紋章を起動させた後だった。
紋章は起動しダンジョンが激しくて揺れだしそして_____。
『初めましてこんにちは!私こそがこのダンジョンの管理者『大賢者』です。今回は皆さっまにご報告がございま~す!』
大賢者の声がどこからか聞こえてきたのだった。
続けと思う方はブックマークとか↓の評価お願いいたします。いや~透輝が次に向かう町の名前とか考え中、語録から探してるんですけどね。何の語録かって?気になる方は感想の方で聞いて下さい、まあこの作品で気がつく人はおおいでしょうがね。




