そうゆうのってお互いをもっと知ってからだよッ!!
他の不浄魔法の案「み〇くら変換」とかあります。出るかは分からん、ない方がいいとおもうし
『トウキどんな<不浄魔法>が増えたのッ?』
うきうきと体を揺らしながら口は動かさずに念話で聞いてくるパトラに「うっ」と詰まる透輝だったが、話さなければならないだろうかと葛藤しつつも話さないのには罪悪感が出てきてしまうし結局、透輝はパトラに『オンナノコになっちゃう』を説明する……。
『……すごい効果だね。ある意味、神の領域?』
「確かに神の領域といえば領域だろうが……。」
元々<不浄魔法>は透輝が『凶神』となる『不浄者』の時から持っていた初期スキルだ、だとすれば『凶神化』の影響もない純粋な透輝自身のスキルのはずなのだが……。どうしてこんなスキルばっかりなのだろうか。
『トイレ設置』はトイレを設置するし、『ブッチッパ』は説明するも汚らしい、『オッパゲドン』は胸から炸裂音を響かせるという訳の分からんもので『オンナノコになっちゃう』はある意味では拷問より酷いんじゃないかと透輝は思う。
『トウキ、自分にその新しい<不浄魔法>かけてみたら?』
「俺の『漢の尊厳』に死ねというのかい?」
もはや、泣きそうな勢いで顔を歪めてパトラに詰め寄る透輝、流石に男として生きてきたのに女の子にならないのと聞かれたらそんな反応にはなるだろうが……。
『<新生>で元に戻れるんでしょう?』
「元に戻すことができても、普通に嫌だろ?こちとら17年は男としてやってきてんだから……。」
透輝がそう言うとパトラがつまらなそうにアヒル唇で『えー』と念話を飛ばしてくる。
「あのなあ……。はあ、それよかパトラさんここはどこなんですかねえ?」
実のところ透輝は自分がどこにいるのかが全く分かっていなかった。ブラックウーズを吸収してパトラに魔力を吸われて気絶したのまでは覚えているのだが……。
『大賢者のダンジョンの大賢者居住区かな……ここが一番質もよかったし。』
パトラが言うには透輝が気絶した後、パトラは居住区含めて大賢者の生活エリアのことは全て知っているらしくとりあえずは透輝が目覚めるまで大賢者の寝室で一緒に眠っていたらしい。
「え、なにか俺はずっとパトラに一緒に添い寝してもらっていたというのか……。」
『嫌だった?』
思わずパトラのことをマジマジと穴が開くんじゃないかというほどに見つめる、透輝としてはパトラのような美少女にお姫様抱っこされた挙句の果てに添い寝されていたと……あれ超リア充じゃね?
それを知ってか知らずかパトラは不安そうに透輝を見つめ返していたが、透輝から思いのほか結構な喜びが伝わってきていたのでパトラとしてもうれしくなるのだった。
「いや、うん、パトラとずっと一緒だったのか……。あーパトラ?」
『な、なに?』
二人共、恥ずかしそうに頬を少し赤くしつつ顔を合わせる。
「ちょっと落ち着きたいんで風呂とかないかな……。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~
透輝がそう言った時にパトラは『寝起きだしね。』と念話くれて大賢者の浴場まで案内してくれることになった。冗談めかして透輝が「一緒に入るか」と親父みたいなセリフを言ったらむくれた顔を見せたパトラに思わず噴き出してしまうことなどもあったが……ポカポカと殴ってくるパトラに笑いつつ透輝はパトラに謝っていた。
実はそのポカポカがベヒモスくらいなら容易く致死できる威力のパンチだったのを笑ってられたのは流石『凶神』というべきなのだろう。
そして、パトラに案内されて脱衣場飛ばして浴場にたどり着いたわけなのだが……。
「なんだこれは…たまげたなあ。」(○○特有のボキャ貧)
『すごいでしょ』
パトラがそれなりにある胸を張って自慢げにしていた。
『大賢者が自分の奥さんに怒られてその機嫌をなおしてもらうために無駄に豪華になってる。』
「それを聞いちゃうとなんかしょうもねえな……。」
どうしてそんなことを知っているのかという疑問もパトラに生まれたのだが、透輝はパトラにそんなことを強要しようとは思わなかったのできくことはしなかった。
浴場自体はとても広くて王族が使ってんじゃねえのと言いたくなるような豪華なものから男のロマン溢れる隠れ家的なものまでありよく今まで稼働できていたなと感じてしまうものばかりだった。
「それじゃあ、脱衣場に戻って脱ぐと……しなくてもいいのか。」
現在透輝は『凶神化』の影響で操作できる瘴気とその他スキルの組み合わせで衣装を創り出しているためにそれを解除すればすぐにでもすっぽんっぽんになれる。
「あ~、パトラはどうするんだ?」
暗に透輝が入浴をしている間はなにをしているかとパトラに聞いてみる。
『他に見たい場所があるから……少しそっちに。』
「おっけ」
パトラが脱衣場に戻っていくのを透輝は見届けると透輝は自らの衣装を解除すると血霧となり服は消える。
「さてさて、お待ちかねの入浴タ~イム。いや~でかい風呂は興奮しますのぅww」
ちなみに透輝はダンジョンでは毎日欠かさず風呂に入っていたのだが、正直言ってこいつは生死をかけるダンジョンで毎日入浴タイムを楽しんでいくという馬鹿げたことをしたことをしていてテンプレ的なダンジョン転落を舐めているとしか思えないだろう。
透輝は入浴の際に関しても<粘魔生成>と<蟲毒法>『硬化』を用いて手桶を創り出しかけ湯までするというスキルの無駄遣いまでする始末だった。どちらも暴走させれば世界を破滅へと導くことさえできるスキルなのだがそれで手桶を創り出すこの『凶神』はいったいなんなのだろうか……。
「ああ^~お風呂がンギモッヂイイ!!」
ただの馬鹿かもしれない_____。
一通り、クロール、バタフライ、苦手な平泳ぎを楽しんだ透輝は馬鹿みたいに広い浴場の浅い部分に移動して腰掛けていた。
「チョー楽しかったぜー☆うひょひょひょ、疲れて動けないぜーあひゃひゃww」
体力が『凶神化』していないとはいえ、普通は馬鹿げた体力数値をしている透輝に疲れなどない別の理由だった……。
「え?」
その時、急に透輝から魔力がごっそり抜かれていく。そして、<粘魔生成>が勝手に発動し、スライムが生成され一人の少女の形をとった。
「ッ!?パトラッ!?」
『……。』
そう、それはパトラだった。彼女は決意を秘めた目で透輝を射貫いていた……。
そして_____。
『ト……トウキのことが好きになったんだよッ!!』
そういうやいなや、パトラは透輝に抱きついてきた。
「ちょっと待って!!展開が早すぎる!!まだ俺達出会って間もないしお互いのことを……。」
『私のこと嫌……?』
泣きそうな表情を見せるパトラ……。
透輝の出した答えは……。
「アッーーーーーーーー!!!!」
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