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不浄者は凶神になり斜めな成長する  作者: ジャック・レイ・パール
凶神発生
54/112

無自覚な逸脱

「止まるんじゃねえぞ……。」でもいいから感想欲しい(願望 )

ムニュッ___!


「んん?」


 透輝の意識が戻ると何か柔らかいものが手のひらの中にあることに違和感を覚える。寝起きにすら程遠い思考回路が紡ぎだすのは手の内の中のモノが一体何なのかということでそれを確かめるべく透輝の手はそれを揉んでいく……。


ムニュムニュ___。


「んあ?」


 なんか柔っこいなあ……と揉みつつ透輝は感じつつも次第に意識は浮上してくる。テンプレならば主人公タイプの寝ていたら手のひらにランキングは胸かほっぺたがベターだったろう。


 透輝が目を開きその感触の源を確かめるとそれは自分自身(透輝)の顔だった。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


「イヒッ!?」


 そのあまりの現実に逸脱したことに驚き透輝はその自分から離れようと上半身を起こして後ろに下がった。


ムニュッ___。


「んあ?」


 とそこで後ろにやった左手から柔らかな感触と寝ぼけたような可愛らしい声が聞こえた。透輝がバツとそこを振り返ってみれば青髪のエルフ……パトラの胸がその手のひらにあった。


「ここにきて正統派かよッ!!」


「んぅ?」


 胸に違和感を覚えたのかパトラが声を漏らすが、透輝はパトラの胸を揉んでいる左手をすぐに剝がした。いや、どうせならもう少しくらいはパトラの胸の感触を確かめていたかったが後が怖いし、もう一人の自分が何故かいる場所で楽しんでいる場合ではなかった、それくらいの分別は透輝にだってつく。え、もし最初にもう一人の自分に気づかずパトラの胸を触ったら?……どうでしょうねえ(疑問)。



しかし、透輝にはその状況を楽しむだけの精神的な余裕がなかった。パトラをまたいで反対に座し、寝ているパトラを起こそうとする。その際もう一人自分が見えるのが不気味だった。


「ぱとら~ぱとら~起きて~。」


 パトラの肩を掴んで揺らし、パトラを覚醒させようとするものの彼女は「んん……」と声を漏らすが起きる気配ない。仕方がないので透輝は今度はパトラの頬をムニッとする。


「あ、柔らかい」


 予想以上にパトラの頬を揉むことが楽しくなりムニムニと感触を楽しんでしまっていると薄っすらとパトラの目が開かれてきた。


『トウキ……?』  ムニムニ___


「あ、起きたかパトラ。良かった~ところで俺がもう一人いるんだけどなにアレ?」  ムニムニ__


『先にムニムニするのやめて……?』 ムニュムニュ____


 少しむくれたような表情(ムニムニで表情は崩れているが)を見せるパトラに心癒されながらも仕方なくパトラの頬から手を離した。そして、パトラは自分の頬を撫でつつも透輝が不安見つめていた方に視線を向けると驚いた様子を見せると次は喜びの表情を見せる。


『やったねトウキ!』


「は、はあ?」


 パトラは自分の口を動かさずやはり念話で透輝に話しかける。透輝はいい加減喋らねえのかなと思いつつもなぜ、パトラが喜んでいるのかか理解できていなかった。


『だって、<新生>でまた脱皮したんだよ?これでトウキが安定化するからね』


「え、俺脱皮してたの?やだなァ人間離れしてきたな俺も……」


 既に透輝は邪神の系譜たる『凶神(まがつかみ)』なのだが人間のつもりだったのだろうか……。


「しっかしまー、キモいなあこの脱皮?したの気味が悪いわ。有効活用とかできないのかねえ、ほっとくわけにもいかんだろし?」


 寸分たがわず同じ顔体型(当然)の脱皮を見て裏に回り背中を見れば確かに今の自分が這い出した後が残っており残った皮であることを自覚される。恐る恐る触って見れば残った皮が厚いのか感触も人間そのものだ。


『気味が悪いならトイレ設置でトイレに流す?』


「それは……悪くないケド<三重之穢>で取り込むことになるよねェ」


 その後、結局いい案は出ず<不浄魔法>『トイレ設置』によるトイレに透輝の脱皮した皮は流されることになったのだった。自分の容姿をしたものがトイレに入れられて流されていく様をみているのはなんともいえない神妙なものだった。


『トウキはブラックウーズを吸収して新しいスキルとか増えたのかな?』


 透輝が自分の脱皮した皮を流し終えるとパトラがそうきいてきた。 


「ブラックウーズ?」


『ここのダンジョンボスだった黒いスライム』


「ああ、あの触手野郎の名前か……。どうだろうな、確かに倒したんじゃなくて吸収したんだしなにかあるかもな。」


 透輝はステータスカードを取り出しステータスを確認してみる。



===============================

峯島透輝 17歳    ランク:810


神格:小凶神

適正職:不浄者


筋力:1300

体力:1200

敏捷:999

最大保持魔力:∞/3200

精神力:1919

防御力:1850

防魔力:6000

瘴気 :23000

<スキル>

不浄魔法・凶神魔法・特殊神聖魔法・粘魔生成・魔蟲創造・粘性体・凶神覇気

蟲毒法・凶神化・不浄簒奪・新生・感知・三重之穢・自動再生・自爆・異種交配・言語理解


<称号>

神格者・最終蟲毒進化・最終救済者・穢れの神・マジカル☆えろげ☆チ〇ポ


==========================


「……変化ないな、でも<不浄魔法>に追加されたみたいだ。」


 そう告げるとパトラがその先を催促してきたので、ステータスカードを額につけて<不浄魔法>の細部を確認して新しい魔法を確認する。


========

不浄魔法


トイレ設置・ブッチッパ・オッパゲドン・オンナノコになっちゃう(new)


========

オンナノコになっちゃう


効果:オンナノコになっちゃう


備考:男を強制的に女性の体に作り変える。なお、これには想像を絶する激痛を伴う特に股関部、この効果によって性転換すると<新生>以外での転換は不可能である。


=========


「なんだこれは…たまげたなあ。」




 どうすれば、こんな魔法を覚えることは無かっただろうかと透輝は暫く考えこみたかった。






他の不浄魔法の案として「Hなクマさん大召喚☆」がありましたがストーリー的に「オンナノコになっちゃう」に決定いたしました使い勝手が良さそうなので。普通じゃ有り得ないですけどねどっちも。

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