ダンジョン破壊は楽しいZOY☆
嫌いな寝取られものが流行ってるから、いっそのこと自分でぶっ飛んだ寝取られ作品を書いてやろうかと思う今この頃……。多分その場合にはヒロインは全員ゴリラに変化することになるな
レッドコングからの遭遇後、緑溢れる命の揺り籠の階層は透輝による爆撃によって見事なまでの死の階層となった。いたるところで地面は更地に還り、肉の焦げた匂いにプスプスと煙が立ち昇る死の荒野だ、そんな場所を見て透輝は一言。
「環境破壊は気持ちイイZOY☆」(サムズアップ)
『そうゆう問題じゃな~い!!』
現在、透輝はもれなく『凶神化』一歩手前だ。黒髪にところどころ銀髪が混じり、瞳は片目が紫紺になっている。どうやら極度の興奮によるものらしい。
「あァ……すまん、つい楽しかったもんでな……やり過ぎちゃった。」
『わかってるなら早くダンジョン攻略しようね?』
「へーへー、すんません、でしたー。今度から破壊活動は謹んでいきますゥ~。」
反省の『は』の字も感じさせない透輝の投げやりな返事……親御さんが今の透輝をみたらキレてぶん殴ることだろう、殴った方が透輝の瘴気にあてられて死ぬだろうが……。
『ダンジョン破壊は続けて。』
「え?」
『ダンジョン破壊は続けて。』
てっきり「このダンジョンが戦う意思を見せなければ俺はこのダンジョンを破壊しつくすだけだァ!」って言おうとしたことを咎められるかと思っていたので意外だった。
「なんでって、してもいいなら喜んで塵殺してやるけどさあ……。いいの?」
『このダンジョンを作った『大賢者』が嫌いなの!もう思い出したくないの……お願い滅茶苦茶にしてッ!!』
悲痛そうなパトラの懇願だが、透輝にとってその言い方だと……。
「結構、腰にくるんでやめてもらえませんかねえ?」
パトラのセリフは、まるで、心傷中の女性といたそうとしている前のセリフみたいでちょっとヤヴァイ……『漢の尊厳』が「俺の出番かい?」ってきいてきてるけどお前が目覚めると動きづらくなるからやめろ……。
普通『神』となった存在は頂点ゆえに性欲などないとどっかの自称究極生物が言っていたようになるかと思ったが透輝のソッチの欲求は残ったままだ。それが、スキルの<異種交配>と称号の<マジカル☆えろげ☆チ〇ポ>のせいかもしれないが……。
『あの……真面目にお願いしてるに……その……そーゆうコト考えられると……恥ずかしいカナ?』
「あ……。」
透輝はパトラが一応、透輝の思考を読めることを忘れていた。パトラの思考を読む力は透輝の高まった感情の欲求を察知するものだから透輝がどれだけ劣情を催していたかが丸わかりだ。
「あー、悪かった。嫌だったら諦めてくれ。」
その辺の事情は透輝にはどーすることもできない生理現象なのだ。
『ううん、とりあえずダンジョンは破壊してね?』
「そっちの方は、まあ結果的に達成されるんじゃないか?」
この更地が元ジャングル階層だとは誰も信じないことだろう……。そして透輝はこれでも自重したつもりだ。
『そうだね、今更だったかも。でも『凶神化』は控えてね?』
「……善処する。」
透輝はそのつもりでなくとも勝手に『凶神化』してしまうのだ。べつに破壊欲求が溢れてくるとかじゃなくて純粋に暴れてみたいだけなので心配などはしていない。もっとも、それすらも精神が変質したことが原因なら気づけもしないのだが今のところそんな気はしないのでいいだろう。
どっちかというと暴走しそうなのは<マジカル☆えろげ☆チ〇ポ>だとおもう。
「ま、この階層はもうお終いだろう。で、ダンジョンボスってどこにいるんだ?」
実は適当に進んだだけで、まったく順路とか知らない。下に進めばいいだろって神経の透輝だ。それで更地にされたこの階層はとばっちりで哀れな魔物達は全滅した。
『あー、やっぱり知らなかったんだ。私は道順を知ってるから教えるからね……?』
「頼むわ……。」
そうして、透輝は階層一つを更地にしたことに達成感を感じつつ、その階層を後にするのだった。しかし、なぜパトラは道順を知っているのかとふと疑問に思う透輝だったがそのうちわかるだろうと尋ねないことにした、少なくとも今のところパトラに助けられているのだ。
命の揺り籠だった階層……すべては更地に還り沈黙していた。不運にも『凶神』となった男がここを訪れなければ、今迄通りの弱肉強食の世界だったはずだった。しかし、それも今となってはそれを窺い知ることはできない。
そんな中、更地の一部が盛り上がり、赤い体毛のゴリラが這い上がる。透輝が相手をしたレッドコング、正式名称クレイジーレッドコングのボスだった。彼は階層主として侵入者を感じ若い配下に侵入者の排除を命じたのだが、それからすぐに配下の断末魔が聞こえ援軍を向かわせたのだが、その直後、全てが終わりを告げることになった。爆発爆発爆発、全ての生物を滅するかのように慈悲のない攻撃が続いた。レッドコングの家族は目の前で爆発により木端微塵となり生半可な強度をもつ自分は現時点で既に死を目前としていた。
ユルセナイ__!
その思いはレッドコングのボスの体を……既に死んだ体を不死のアンデットのものに変えていく同胞の仇を……。その思いで恨みでレッドコングは自らを死すことをよしとせず恨み晴らすことを選択したのだ。
「______ッ!!!」
怨嗟込めた咆哮をあげると、レッドコングは家族と自分を殺した憎き相手を追いかけるのだった
「お風呂に入りたい、入浴したいな~。砂ぼこり浴びちゃったし?」
『自業自得……。』
透輝は現在、パトラに盲目的に従いながらダンジョンボスを目指そうと思っていたが、土埃を浴びて不快だったので入浴のためにとりあえずの安全が確保されそうな狭まった窪みなんかはないだろうかと探していた。
その時ドスドスと何かが迫ってくるような音が近づいてきていた。
「ッ_____!!」
「うわッキモッ!!!」
近づいてきていたのは、血塗れ、ところどころから骨が見えているレッドコングだった。
「へー、異世界でも死んだゴリラはナックルウォーキングなんだなぁ」
案外と透輝は吞気だった。
『トウキ、あれアンデットだよ怨み買っちゃったみたいだね。』
「俺のせいなのか?まあ、あのゴリラも可哀想にアンデットになんかなって……。」
そうしている間にもレッドコングアンデットは透輝に近づき遂に拳を振り上げて透輝には殴りかかろうと__!
「哀れだなッ!アンデットになった時点でお前の負けだ……。<不浄簒奪>」
透輝は右手を虚空を掴むようにレッドコングアンデットに向けてむしり取るような仕草をするとレッドコングアンデットから血霧が染み出しそれが透輝に取り込まれた。
「ッ__!?」
その瞬間レッドコングアンデットは驚くような表情をした後、ぐらつき倒れ物言わぬ死体へと変わった……。
『反則だね、トウキ?』
「それほどでもない……。」
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不浄簒奪
不浄の存在からその不浄のエネルギーを奪い去る、そのエネルギーは瘴気に変換される
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つまり、アンデットやもしかすれば人工的なキメラなどに有効なスキルで即死効果ということらしい。不浄の定義が何なのか今だにわからないからどうだかは知らないが……。
「しかし、いま気づいたわ、ダンジョン破壊して窪みをつくればいいんだと……。」
そう言うと透輝は<粘魔生成>と<自爆>を組み合わせたスライムをダンジョンの壁に投げて爆発させて窪みを作るのだった。
「さて、これでようやく風呂に入ることができるな……。」
透輝は満足そうに笑った。
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