穢れた神『凶神』(ネタもあるよ!!)その2
凶神です、一応
自爆を追加
あるダンジョンの底に人間の体があった、それは内側から膨らんでおりぶっくりとまるで水死体のように体表の皮を限界まで伸ばした状態になっていた。その人間の体には左腕がなく近くにその人間のものであろう腕が転がっていた。
死体だと、思いそうな膨れた『ソレ』は生きていた。
そして今、動き出すのだ…世を穢す神がその人間の殻を突き破って!!!
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「…………フモッ!?」
透輝が意識を取り戻すとまるでピッチピチの全身タイツを履かされたように体の自由が利かない、透輝は体を前後させると背面の方はどうやら切れ込みが入っているらしく透輝が内側から押すと伸びたので透輝は背面に体を沿って切れ込みを押し広げていく。
「ンーッ!ンーッ!!ンンッ!?」
ブチブチブチ____!!!
全身タイツと格闘すること数十分、ようやく透輝は全身タイツを履いているかのような圧迫感を頭だけだが、背中から取り除き脱ぐことに成功した。
「あ?」
が、透輝が脱ぎ捨てたのは全身タイツではなかった。なぜならば脱ぎ捨てたソレは見覚えのある透輝の服を纏っていて、頭部には黒い頭髪がある……つまり。
「俺?俺の皮……なのか?脱皮でもしたのか、俺は……?」
呆然とするしかなかった、なにせ意識を取り戻すと全身タイツかと思うような圧迫感がありそれを脱いでみたら自身の皮を突き破ってでてきたのだ。
「ハ、ハハ何だよこりゃあ……脱皮って蛇とか蟲かよ……蟲?」
サァ___と血の気が引いていくのがわかった、パトラとあの場所でやってきたことが夢ではない_?
「魔力と瘴気に蟲とで融合するって言ってたよな、とりあえず、腕をだしてステータスカードの確認をした方がいいか。」
そうして透輝は右腕を取り出すと近くに転がっている左腕があることに気がついた。長年にわたり付き合ってきた相棒を失ったかのような喪失感が押し寄せる。
「あーそうか、左腕はもうないのか、はあ、虚しい本当に虚しいなあ。」
そう言って透輝が自身の皮の上半身部分を脱ぐと左肩にはキッチリ左腕がくっついていた。
「……左腕が復活した、脱皮したからか?」
透輝は困惑の有頂天にいた、なにせ目の前に切断された左腕が転がってるのに自分には自前の新しい左腕があるのだ、まったくの意味不明である。
とりあえず、透輝はまだ脱いでいない下半身見て丁寧に皮を残して上半身から抜け出すようにする。なぜならば上半身は脱皮の際に服をビリビリに破いてしまう結果となったのでパンツとズボンだけでも死守しなければならないからだ。
そうして、透輝はなんとか残りの皮の部分を傷つけることなく自分の皮を脱ぎ去ることができた。
が、それ故に全裸である。しょうがなく透輝が自身の皮の身ぐるみを剥ぐしかないのだろうかと考えていると。
血霧の靄が透輝から湧き上がり透輝を包み込むと、黒を基調とした外套等が一瞬で作りあげられた。
「…………。あとでまとめてツッコミをいれよう」
とりあえず、ツッコミどころ満載な現状を打破すべく、透輝は自分の抜け殻からステータスカードを剝ぎ取るとそれを見てみることにした。
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峯島透輝 17歳 ランク:????(状態:小凶神)
神格:小凶神
適正職:不浄者
筋力:13000
体力:12000
敏捷:9999
最大保持魔力:∞/32000
精神力:114514
防御力:18500
防魔力:6000
瘴気 :23000
<スキル>
不浄魔法・凶神魔法・特殊神聖魔法・粘魔生成・魔蟲創造・粘性体・凶神覇気
蟲毒法・凶神化・不浄簒奪・新生・感知・三重之穢・自動再生・自爆・異種交配・言語理解
<称号>
神格者・最終蟲毒進化・最終救済者・穢れの神・マジカル☆えろげ☆チ〇ポ
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「………………。」
どこからツッコミを入れればいいんだよ!!!!!!!
「ステータスか?スキルなのか?称号の<マジカル☆えろげ☆チ〇ポ>ってなんだよ!
ご丁寧に異種交配まであるわ!俺はゴブリンかなにかですか!!
ゴブリン殺すマンに狙われたりしないよな?もうやだ、異世界やだ」
透輝がうなだれてしまうほどステータスは酷かった。しかし、透輝の不幸は終わらない、気づいてはいないが透輝が左腕を切り飛ばされ暫く経過してダンジョンの魔物達は血の匂いを嗅ぎ付け一日中駆けずりまわり、今、透輝の場所を目指しているということを。
透輝に悲しむ暇などない彼はこれから使い方のわからぬ力を振り回し自らの力を理解することになるのだから。透輝がダンジョンから抜け出したとき凶神となった彼は世界をどうするのだろうか、それはまだわからない。
次回からは不定期になりそうです、まあできる限り早く更新できようにしたいです。まあ、一応目標としては最低でも週一くらいで。
ちなみに次回はクラスメイト達の方を予定してたりしなかったり




