トイレ「お前汚いんだよ」
文字数増やした方がいいんですけど、目標ってことで許してくだしゃあ;;
……。やあ、俺の名前は峯島透輝トイレの妖精さんなのだから僕はトイレの中にいるんだねーハハハハハ。
「もうヤダ、チン〇ンがヒュンヒュンしなくなったけど。なんかもうヤダ」
トイレの中に入ってものの数十秒でこの有様であること考えて透輝の精神は相当に疲弊していた。
ガン____!!!
トイレがクレバスの底に着床する。
「アフン♡」
ゴロン__ゴロン__!!ゴロゴロ__!!!
「え?ちょっと待ってちょっと待って!転がってない?転がってるよね絶対ィ!!」
トイレは~転がるよ~ど~こ~ま~でも~♪ヒャッハー!
透輝の封入されている型が円筒状だったのが災いした、最近のモデルはタンクフリーで丸まったカタチなのでダンジョンの急勾配にジャスト!!横から落下したトイレはクレバスの勾配によって見事にトイレはゴロゴロとクレバスの底から更にダンジョンの深層へと転がっていった。
「あばばばばッ場馬場馬場!!BBA!!BBA!!」
なお現在透輝の身体は便器にピッタリとハマっています、視界がグルんグルんと回転して吐き気がでてきた透輝だったがここで吐く訳にはいかない必死に我慢する為に目も瞑り回転地獄に耐えた。
それから、どれだけ転がってきたのか、数十分か数時間かとにかく長い時間転がっていたことは間違いない。
ゴロゴロ__ゴロン__ゴロン……。
そして、透輝が吐き気を乗り越えたその先の世界が見え始めた頃ようやくトイレの大回転が終わりを告げる。
「ヴォェェェエ……オエッ止まったのか……?」
便器内の水で着衣を濡らしたものの透輝が生き残ることができたのはトイレのおかげであるため文句は言えなかった。
「ハアハア……取り敢えずは外に出ねえとな。」
透輝が這いつくばりながらも、トイレの蓋に辿り着き押し開ける。
「できれば、快適な空間でありますように……。」
明らかに無駄な願いをしつつ、蓋を開けたその先は蟲の遺骸が溢れた世界だった、ありとあらゆる蟲、蟲蟲、統一性はなく蟲、と呼ばれているような生き物の遺骸がそこかしこに落ちていた。
ただ、異常なところは蟲のサイズが小さいものでも7センチ以上、人の人差し指程の大きさだったことだ。
「……なんなんだよ、別に極端に蟲のこと嫌いなワケじゃないけど辺り一面蟲の遺骸だらけとかマジない、ドン引きだぜ。」
とそこで突然トイレの音声機能がなる。
『ピピ!』『ノズルの洗浄を開始します』
シャアァァァァァ____!!バシャバシャ__!!
透輝にシャワーをかけながら……。
『汚物の洗浄が完了しました』『ピピッ!」
「この世界に神がいたら殺そう……。」
透輝はこのむなしい気持ちに神殺しをなぜか誓ったのだった。
まず、透輝は冷静に考えたトイレに冷や水をかけられたことを一旦頭の隅に追い出し、今生き残る上で何をすべきかどうすればいいである。
まず、テンプレでいえば、恐らく自分がいるここはダンジョンの深層部分で強力な魔物が跋扈する危険地帯なのは間違いない。そして、食料の問題もある、トイレ設置の能力によって水にだけは困ることはないだろうが食料は何もない。
「ハア、どうしてこんなことになったのかねえ……。俺が何かしたってのかよ、霹靂神さんよお?」
やりきれない気持ちを虚空に向けながら透輝は独白するしかない、小説家になろう的な主人公タイプなら、この状況から強烈な意思を持ってこの現実を打破することができるのだろう……。しかし、透輝はそんなものはない、あるのはある種の諦観とできれば楽に苦しみもなく死にたいともはや生存は諦めていた。
「だから、異世界召喚の最弱野郎がダンジョンに行くのは反対だったんだフラグ回収乙、この人生は早くも終了ですね。転生の女神はやくきて~はやくきて~」
そんなことを言っても何も変わるわけでもないので、辺り一面の蟲の遺骸の光景に取り敢えず透輝は隠れ場所を探すことから始めたのだった。
蟲の遺骸の花畑といっていいような場所を歩きつつ、蟲を観察していく基本的にはサイズが大きく地球の蟲に近いものが多かった。蟲と表記しているのは蜘蛛やムカデ、ダンゴムシといったものは節足動物に分類されるからだ。
「とりあえず、拠点になりそうな場所を探すか~『トイレ設置』で拠点自体はなんとかなんだろうしな」
いくら、死地にいるとはいえ流石に拠点もなく彷徨うことになっての死亡よりは拠点をもってから死んだ方がまだマシという透輝の謎の理論によって拠点探しが始まった。
蟲の遺骸だらけの場所なので大きめの蟲を足場にしてジャンプを繰り返す、歩くというよりも岩場の移動というのが近いだろう。
「しっかし、なんで蟲ばっかなんだ?しかも遺骸ばっかしだし不気味ィ~」
そうして、大型甲虫を足場にしながら移動しているとダンジョンの壁が崩れたような箇所があり、大きな岩とダンジョンの壁に僅かな隙間…それこそ人一人分くらいが通れるほどのくぼみがあった。
そこが崩れたのも最近だったのだろう、蟲の遺骸もなく絶好の隠れて場所だった。透輝はその場所を見つけると一直線にそのくぼみに向かい到着するとダンジョンの壁に向かって不浄魔法を発動させる。
「『トイレ設置』」
すると、ダンジョンの壁に扉が生成され透輝が拠点を手に入れた瞬間だった。
トイレの____。
昨日の連投はかなり疲れました…お陰で閲覧数は過去最高でしたけど。
最近は投稿時間でなくとも閲覧がありますからね嬉しいです、ランキング勢と比べると「あふん」ってなるけど




