作品タイトル?思いつかねえわ、後で考えおくね
真面目にやれって?無理だねシリアスなんぞクソくらえさ!
「お~い、お前らァ手伝いに来たぞォって……」
透輝をおいて本隊に合流したノブキ達だったが、合流した広間に広がっていたのは何箇所もの破砕跡に炭化した骨にバラバラに引き裂かれた骨などいくつもの破壊跡が残っている場所だった。確かに散らかり過ぎて応援が欲しいのもわかった。が、それと同時倒れている生徒も多数おり騎士団員達に介抱されていた、そんな中でノブキを見つけた憂の顔は綻んだ。
「あ、笠松くん来てくれたんだね!助かるよ魔石とか置き去りにするのはもったいないもん……」
「保梨奈か、一体こりゃどうゆうことだ?」
「アハハ……皆ね初戦闘で張り切りすぎちゃって、全部倒したのはいいんだけど魔力切れの人がいっぱいなんだよ…怪我とかだったら治癒魔法で治せたんだけど……」
「なるほどな、自業自得ってワケか、かァ~情けねェなあ」
辺りを見渡せば顔を青くして騎士団員達に介抱されている者がちらほらと、その中にはステータスには上位になっていた者も多くそれが余計にため息をつきたくなる原因だった。恐らくそいつらは後先考えずに後続戦闘すら考えていなかったのかと思うと後々の課題になるなとノブキはあとで統率責任者の勝俣に忠告することを決めた。
「保梨奈さん、あの、えっと霹靂神さんはどこでしょうか?」
「墨瑛さんか、霹靂神くんはね確か勝俣くんと一緒にいたはずだから、あそこの焦げた場所だと思う。」
「そっか、ありがとね保梨奈くん!」
そう言うと憂が示した方へとかけていく詩衣音は駆け出した。彼女はもうここにきている目的を忘れたようだ。
「オイ、コラ!墨瑛ェどこ行きやがる!」
「まあまあ、笠松、恋する乙女を止めてくれるなよ……」
詩衣音の行動に憤るノブキだったが、麻枝玖甜がそれをたしなめる、彼女としても友人である墨瑛の恋路を邪魔したくはないし、その障害はできる限り協力したいと考えていたそんなことを考えていると自然と頬が緩む友人の恋の成就を祈って。
「おい、麻枝……お前はいかねえのかよ?」
「?、どこにだい?」
不機嫌そうなノブキに玖甜が尋ね返すと益々ノブキは渋面になった。
「おめえも、墨瑛みてえにあの勇者のところに行かねえのかよ?」
ノブキの不機嫌な理由がおかしくて玖甜は思わずクスクスとした笑いが漏れてしまった。
「なに笑っていやがる……!」
「いや、クク…すまないな君の言葉がおかしかったものだから……私はあの男のところにはいかないよ私はもう好意をもつ他の人物がいるからね。」
そう言って玖甜はノブキに笑みを見せるがノブキの渋面はそのままだ。
「ヘッ、お前に好かれるなんざよほどろくでもない男だろうよ……!」
「ああ、ろくでもない男さ……だが、それでも私は魅了されてしまったんだがね……」
「あの、二人とも悪いけどどのみち霹靂神君には会うよ?ノブキ達が合流したから皆勝俣くんの所に集まって収集の分担決めるからね。霹靂神くんと勝俣くん一緒に行動してたし」
『…………』
ノブキと玖甜は二人仲良く顔を赤くしたのだった。
その頃勝俣健司と霹靂神時雨は現在の状況、そしてここでの撤退を視野に入れての会議をしていた。勝俣の相談相手が霹靂神なのは他に相談できるだけの元気があり冷静を保っているのが霹靂神以外いなかったのだ、他の生徒は初戦闘で興奮状態だったり魔力切れで虚脱状態だったりして意見をあてにできないのだ。そんな中で霹靂神はスケルトン達との戦闘では純粋な剣術のみで相手をしていたため魔力切れなどもなかったのである。
「んで、霹靂神よおさっきの説明したとおりなんだが、テメエはどう思う?」
「ええ、そうですね私としても今回はここでの撤退がいいと思います。我々の力が異世界で通用するという自信だけでもついたのだし、魔力切れの者も多いですからね……」
「そうだよなア、保梨奈の近くにいると魔力切れの症状が緩和するってのがわかっただけでも十分なことだしな、スケルトンの素材回収して撤退だな。」
なお、彼らの横にはビュウメスがいるが基本生徒達の考えには口をださない、生徒達の自分たちの考える力を高めるためだ。
「うう~撤退だアとおぅ、ふじゃけるな!もっと攻め込むのだ~!!」
「三月麗菜か、鈴風はどうした、奴に三月の世話をお願いしたはずだが……」
三月麗菜は魔力切れによる一種の酩酊状態にあった、そのせいか急に服を脱ごうとしたりしたため涼香に介抱というか正気に戻るまでの拘束を頼んだはずだったのだが……。
「あのねえ、無茶いわないでよね単純な膂力が『勇者』と『賢者』の私じゃ差があるの……はいはい麗菜~こっちに来ましょうね~」
「うう~、峯島君はどこだ?あとねェボコるゥ~」
「彼なら後で好きなだけいたぶっていいからね~あっち行きましょ」
そう言って涼香は麗菜を誘導すると二人の前から遠のいていった。
「……とりあえず、ここで魔石とか拾ったら二時間は休憩だな」
「二時間か、わかったそれまでに私のすべきことは終えるとしよう……」
霹靂神は勝俣にそう笑いかけた。
「やあ、峯島君、今一人だねェ……?」
そう言って透輝に嗤いかける霹靂神は透輝の背筋に怖気を感じさせた、普段の霹靂神の雰囲気ではない狂気を感じる彼の気配に透輝の息は詰まる。
「あ、ああ一人だが、もうそっちの用事は終わったのか?」
霹靂神はニタニタとした笑みが顔に張り付いている、今この時を彼は心からこの瞬間を待ちわびていたのだ。
「いいや、それは終わってないよ……私は私のしたいことを成すためにここに来た。」
「なるほどな、う〇こかわかった!俺は少し離れてた方がいいか?出るものもでなくなっちゃうもんな!それとその言い方カッコイイトイレの言い方だな流石は勇者だな~憧れちゃうな~」
そう言った瞬間、霹靂神の姿が搔き消え透輝の腹部に衝撃が走った__!!
「ガッ___!」
地面に身体が数回バウンドし、さらに数十回地面を転がった先で霹靂神をみて蹴られたのだとわかった。
「私が何故こんな事を峯島君にするかわかるかい?」
そんなことを言われても透輝にそんな理由などわかるはず……一つあった。
「いや、ごめん、う〇こには何も言わないのがルールだったな……」
透輝の腹部にもう一度蹴りがきた。
シリアスだった?面白ければ評価とブックマークおろしく




