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不浄者は凶神になり斜めな成長する  作者: ジャック・レイ・パール
ダンジョン 
27/112

スケルトンは犠牲となったのだ木偶人形というな

しいません、思ったとこまできませんでした

「いいですか、もうすぐでスケルトンのいる広間になりますよ?」


 ケルシュは生徒達とビュウメス達騎士団員に警告する、何故かスケルトン達はこちらを感知しているにもかかわらず動きをみせることがなかったため、こちらから打って出ることになったのだ。


「へッ、準備は万端だぜ武者震いが止まらねえ…骨模型共を骨粉に変えたくてウズウズしてるぜ、だろうお前ら!!」


『ヒャッハー!!!』


 どこの世紀末集団だろうか……生徒たちは自身を誇示したくて精神レベルが世紀末化してしまっていた。ビュウメスと騎士団員達はそんな生徒たちが怪我をしないように随行する。


 そして……初戦闘でスケルトン数百との大規模戦闘が幕を開けた!!



「高温加熱でボロクズにしてやんよー!!」


「アハハ!骨って案外もろいのねえ!」


「クゥゥゥウ!!これが動く物を断つ感触かァヒャハハハハハ!!」


 しかし、果たしてそれは戦闘といえるものだったのだろうか?全てのスケルトン達はまさしく棒立ち状態で異世界人達の攻撃を受け止め壊れていくだけの木偶人形でしかなかった。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()と後のケルシュはそう語っている。


 さらに、スケルトン達の後方にいた個体には跪いて頭を垂れていたことが後の生徒への聞き取りによって判明したこれについては『聖属性』もちが多数いたことさらに『聖女』である保梨奈憂の浄化能力だろうという判断だった。


 だが、それでは説明のつかないことがあった。本来であればアンデットの魔石及び素材には瘴気がある為浄化が必要だったのだが、この時のスケルトン達の魔石及びスケルトンを構成した骨に一切の瘴気が残されておらずその瘴気がどうしてなかったのか誰も気にしてはいなかった。


 後に生徒の一人はこう語った。


「あの時は敵を倒すことに必死で棒立ちだろうがなんだろうが攻撃していたが、なんというかスケルトンはまるで自分自身を供物として立っていたようだった。なんでそう思うかって?説明はできない……でもそう思うんだ」









 その頃、透輝達は設置したトイレにて待機をしていた、設置したのは高速道路のPAのトイレを設置したのでかなり広いがすぐ横が巨大なクレバスが存在し危ないが拓けた場所がここしかなかったのだ。


「クヒ、クハ、クヒャヒャ、ブフォ!」


「うお!どうした峯島スゲー不気味なんだけど!」


 突然笑い出した透輝にノブキは驚くが暫くしても透輝の笑いは止まらない、透輝は腹を抱えて転げまわってようやく笑いが止まった。


「いっや、ごめんね~今最高の気分なんだよ!今なら『独身三十路おやじのハニーハント(嫁探し)』でも爆笑できるぜ!!」


「……面白くないし、むしろ不憫なんじゃないかソレは?」


 ノブキが透輝の奇行におぞけを感じていると背後から声がかかる。


「男二人でナニしてるんですかね、他の奴らが交戦中だというのに気が緩みすぎでしょう?」


「チッ!麻枝か、何しに来た、けが人でもでたのかよ?」


 ノブキもスケルトン達と交戦している他の生徒の安否に興味がないわけではない、そっれなりの期間を共に過ごしてきた仲間でこの異世界では同じ苦悩を共にできる数少ない同郷人なのだから。


「そっちついては杞憂よ、完全に優勢でけが人は一人も出てないわ」


「……そうか、問題はなかったんだな?」


「ええ、けが人はでなかったけど……」


 そう言って顔をしかめる麻枝、その表情にノブキと透輝は不安を感じる、けが人はでずとも何かあったのだろうか?



「みんな、考えなしに攻撃したから魔石集めが難航してるのよね……」


「「 そんなことかよ!! 」」


 思わずそう言ってしまうくらいは拍子抜けしてしまうことだった、確かに大変なことかもしれないが人命に関わっていないことを引き伸ばすのは心臓に悪い。



「そんなことって言うけどね、拾う方も大変なんですわ、お?ってわけでノブキと詩衣音も一旦本隊に合流して魔石拾いに参加してほしいそうよ?」


「…そりゃ、構わねえがよ峯島を残していってもいいのかよ?」


 ノブキは元々、透輝の護衛としてこの場所にいるはずなのにそれを放っていくことには心情的に反対だった。


「問題ないんじゃないかな?魔物避けのセーフティエリアのトイレ設置はしたでしょ?」


「そりゃ、そうだがよ……」


 詩衣音の言葉もあり、ダンジョン内での迅速な対応が求められることは分かっているノブキには透輝を守らなければならないということと板挟みだった、どちらを選ぶべきかノブキは悩む。


「行ってくりゃいんじゃねーの?」


 透輝の反応は軽かった、ダンジョンに来てからというものの特に危険を感じてこなかったのも原因かもしれない。がその反応はノブキ達には意外だったようだ。


「あらいいのかしら峯島君、貴方を守ってくれる人がいなくなるのよ?」


「こっちとしては、なんでそんなに意外そうなのかが気になるけどな……魔物はもういなくて収集作業だけなんだろ?俺は待ってるからさ、どうぞ行ってくださいな」


 透輝のその返事を聞いたノブキ、玖甜(くてん)、詩衣音は少しあっけにとられたが、ここまで本人が言うならとノブキも納得し本隊の収集に合流することになった。


「いいか、透輝!魔物がくるかもしれないことを忘れんじゃねえぞ、その時は大声で助けを呼べ!」


「大丈夫だと思うがな、この階層レベルであればセーフティエリアの力の方が強いはずだと思うが気を抜くなよ。」


「ああ、わかってるよ俺も寂しいから早めに頼むべ……」


「頼むべってなんだよ、んじゃ行ってくる。」


 










「あ~暇なのですなあ、でも俺も一緒に行けばよかったんじゃ?いや、そこでまた魔物が出現したりしたら危険だからこれでいいのか?」


 透輝が一人になって暫くたったが、今だに誰も戻ってはこない。どれだけスケルトン達相手に無双かまして散乱させたのだろうと気になったが多分ついていっていたら巻き添えくらって死んでたんじゃないかと思うと少し背筋が寒くなった。なのせ、もう何回も他の生徒の攻撃をくらって死に掛けているので確実に現場に居合わせたら死んでたなと思った透輝であった。



____寝て待ってようかな___


透輝がそうふと思い、地面に腰掛けた時


「やあ、峯島君、今一人だねェ……?」


 霹靂神はやってきた、その双眸に狂気をもって……

つぐはちゃんといくはずなんでしゅ

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