表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不浄者は凶神になり斜めな成長する  作者: ジャック・レイ・パール
異世界召喚
20/112

ダンジョン遠征の準備!!俺は生き残ってみせる!

難産でした

 ダンジョン遠征に参加することに決めた。死亡フラグがビンビンになってるけど、多分なんとかなるんじゃないかな?


俺の役割は皆に守ってもらいつつ、休憩スペースを提供したりすることだ。その休憩スペースはトイレのワケだが安全なだけマシと思ってもらおう、あとは水の心配もなくなるから重宝されるみたいだ魔法での水は苦いらしいからな。まあ、トイレの水呑むのか呑むのか?とかは無しで。


 うん、一番弱い奴は遠征初日にダンジョンの深層に墜ちるフラグがあるんだが大丈夫だろうか。一応というかなんというか俺の護衛として壁役は二人つくそうなんだが。


 その二人というのが笠松ノブキ、適正職(クラス)が忍者で戦闘は回避主体で攻撃はスピード重視といったところだ、最大の特徴は空蝉(うつせみ)だろうな自分の幻影をいくつも生み出して攻撃が当たりにくくする。流石は忍者卑怯すぐる。


 そして、もう一人はノブキと仲の悪い女子で適正職がナイトの麻枝玖甜(あさえだくてん)だ。ノブキとはいつも喧嘩ばかりで異世界に来てからそれに拍車がかっている。戦闘は典型的な壁役で相手の攻撃を受けて後方に注意がいかないようにすると同時にカウンターを狙う戦法をとっている。


 二人とも壁役としては優れているので、貧弱一般人の俺の護衛として選ばれました。しかしながら仲が悪いソリが合わないというやつなんだろうが守ってくれるので文句は言えないところだ。


 ダンジョン遠征の準備は着々と進んでいる。その中で大きく変化したものもある、覚えているだろうか憂の称号を・・・


============================

保梨奈 憂  17歳    ランク:36

適正職:聖女


筋力:36

体力:70

敏捷:36

最大保持魔力:810

精神力:100

防御力:36

防魔力:100


<スキル>

聖魔法・支援魔法・魔力回復速度上昇・全属性耐性・言語理解


<称号>

男の娘


==============================


 そう称号『男の娘』実はこれ結構なぶっ壊れ性能だったのだ。


========

称号:男の娘


女性専用適正職に就くことが可能になる

女性専用適正職の場合ステータスが1.3倍になる

女性専用防具の効果が2倍になる


========


 つまり、憂が『聖女』だったのは称号のせいだった訳なのだが、女性専用防具の効果が2倍になるってところでね。憂は重要な回役ということでどうなったかゆうと……完全に女装することになった。ストワール王国のサポートもあり本物の聖女シリーズともいうべき防具を憂は装備することになった。


 なお、本人は聖女シリーズに拒否を示していたのだが鈴風涼香の「憂には怪我をしてほしくない」「万が一を考えて」「憂になにかあったらと思うと後悔したくない」など説得により・・・



 憂は完全に『聖女』となりました、パンツは死守しましたけどね、ブラは抵抗虚しく装着になりました。見た目はもう完璧な救世の聖女ですね。聖女シリーズは確かに防具としては優秀なので憂を守ってくれることでしょう。




・・・なお、憂の精神は守ってくれないもよう。



 こうして、ストワール王国の宝物庫にあった宝具なども借り受けて俺以外のメンバーは戦闘訓練などをけていた。俺?嫌だな参加してないよ、いっやね皆ねファンタジーに頭汚染されたのか厨二病が蔓延(まんえん)し始めたのよね。


 高笑いしながら「今のはフレアではない余のファイアだ!」とか「私の剣術を世界に!!」って大声で言ってるんだぜ、傍から見てるこっちが恥ずかしくなるわ!!そんな連中に貧弱一般人が混ざれるワケがない、非戦闘員の集まりはその光景をみて苦笑いしかできないもんな。


 そんな奴らが殆ど全体なんだぞ、指導をつけてる人も苦笑いだよ!ちなみ、男子は美人がいると厨二病が加速する、女子はイケメンがいると厨二病が引っ込むことを発見した。ノーベル賞は無理でもイグノーベル賞はいけそうな気がする。ちなみにどちらに関しても見ているほうは失笑である。


 その中で霹靂神(はたたがみ)はただ黙々と鍛錬を続けていた、ふざけることもなくだ。普段の彼は話しかければ返事はしてくれるのだが鍛錬中は一切周りのことに関心を持たずに剣を振るい続けていて、騎士団長と模擬戦闘をすると引き分けに持っていくほどだった。その結果に霹靂神は不満そうだった、まるで勝てて当然の試合に勝てなかったともいわんばかりな感じに。三月さんは騎士団長に惨敗してた。


 ちなみ、騎士団長誰だと思う?ビュウメスだったんだよ、彼女どーりでいい右ブローだったんだね!


 そうして、各々の時間を過ごす中でトルク国王と憂と鈴風さんのための結婚式準備を進めたり、その結婚式をヨヨムンド王女が俺とのものだと勘違いをしていることが発覚してトルク国王とビュウメスにこの問題どうしようかと相談したりした。(現状放置ということで誤解のままになった、原因はビュウメスの錯乱のため)







 それから、ダンジョン遠征三日前になった他の皆が頑張って準備しているが、正直言って俺のやることはない。むしろ、できることがないのでどうすることもできない。暇なのでプラプラしているとヨヨムンド王女に鉢合わせした。


 彼女は俺がダンジョン遠征に参加すると知ると俺を王城に引き留めようとした、が俺はダンジョン遠征に参加するため準備があると避けてきたんだがここで会うとは…。


「安心してくださいトウキ様、もう貴方を引き留めようとは考えてませんから…。」


「……」


 マジかよ最近はあの掛け合いが少し楽しくなってきてたのに残念だわ…。そんな俺を無視してヨヨムンド王女は首を数回横に振ってから俺を見据える。


「トウキ様と話している時って何だか楽しかったのです、他の方々が遠慮がちに話しかけてくるのにトウキ様は私や弟にズカズカと近づいて訳の分からない知識を披露して、勝手に笑って怒って。今までそんな人には会ったことがなくて楽しかったんです。」


「……ソデスカ」


 やべえ、ダンジョン前の告白イベントとか死亡フラグじゃないですかーやだー。しかも、後ろにビュウメスさんもいるじゃないですかー野獣が如し眼光やめてー。


「ですから、これを渡そうと思ったんです。」


 そう言って手渡されたのは簡素な作りのブレスレットだった、日本だと百均で買えそう。


「これは…何?」


「王族専用迷子捜索のブレスレットです」


 なんでも、王族がお忍びの際に身につけるもので専用魔道具を使えば場所の特定、さらに心拍を感知して遠隔に生存を知らせることができるそうだ。簡素な作りなのはもし攫われてたりしても価値のないものに偽装するためらしい。


「他の魔道具は渡すことはできませんが、これは数がそれなりにあったので渡すことができたのです。どうかご無事で帰ってきてください」


 そう言って俺に微笑む王女に俺はどう返せばいいのかわからなかった。


評価、ブックマで歓喜がジャックをつつみこむ頼むぜ

あ、ビュウメスは王女の後ろで血の涙です

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ