レベルアップの不浄魔法と新たなスキル?
昨日は投稿なくて申し訳ない
「って見てる場合じゃなかったです!大丈夫ですかトウキ様!?」
「大丈夫だヨ~」
間の抜けた返事をしてしまっただろうが案外平気だね、何度も死にかけたせいか限度というものがおぼろげながらわかってきたからかもしれない。多分あと一時間くらいは大丈夫じゃないかな、ボロ雑巾の見た目を除けば。
「いや、大丈夫じゃないですよね!?ほら、ここに座ってください治癒魔法をかけますから!」
ヨヨムンド王女はそう言ってくれるが、後ろの四人がゴミを見るかのような視線が痛い、非常に痛い。正直ズタズタにされるよりこっちの方がこたえるなあ。憂が怪我治してくれないのも怒ってるからかな?
というか霹靂神にまで蔑まれている理由がわからない、なぜパンツ程度で貴様にそんな目をされねばならぬのか。いや、わかってる俺はイケメンのなすことすべてが気に入らないだけだと、でも、それが俺のアイデンティティ♪(それを捨てるだななんてとんでもない!)
そのあとは、背後の冷たい四人の視線を受けながら、ヨヨムンド王女にズタズタにされた傷を治療してもらい終わると茶金の長髪の女性が目を赤くして入室してきた、少し呼気が乱れているようだから泣いていたのかな?
日本にいた頃、笠松ノブキ(適正職:忍者)に聞かれたことを思い出す、確かにノブキが「女性の笑顔より綺麗な表情は何だと思う?」と問われたので「恐怖と悲痛そして絶望にまみれた表情だ…」と笑顔で言ったらドン引きされたことを思い出した。あれは冗談だったのにノブキが「いや、あれは本気の目だった」と弁明ができなかったんだよなあ、ちなみにノブキが言いたかったのは『泣き顔』だったらしい、それもそれでどうかと思うが。
おっと、脱線した。まあ、とにかく茶金の女性が泣き顔ってことだな。で、誰だあの人?俺の記憶にはあんな人が記憶されてないんだが。すると、ヨヨムンド王女がその女性に呆れたような視線を流すとその女性はビクリッ!と震えた。王女は微量の怒気を含めながら彼女の名前を呼んだ。
「ビュウメス、そんな所で立ってないでこちらに来てはどうですか?」
ほう、彼女の名前はビュウメスというのか。何故だか、俺に向ける敵意がすごいね!一体なんでこんなにも俺の天敵は多いのか。しかも、知らない人からこんなにも嫌われるとは。
「で、この人誰なの?」
軽く言ったつもりだったのだが、空気がピシリと固まる。ビュウメスと呼ばれた女性は忌々しげに俺のことをにらんできた。
「ビュウメス!申し訳ありませんトウキ様ビュウメスは私の幼馴染でして…今回トウキ様に危害を与えた者です。」
「ああ~。右ブローの人かあ、あの時は兜被ってたし男だと思ってたわ、いやーいい右ブローだったね。最近は死にかけても復活するからリアルゴキブリ生命力と自負する俺を一撃で沈めるとは世界狙えるんじゃない?まあ、一般論でね?」
「怒ってらっしゃらないのですか……?」
軽い安堵と共に俺が何故、怒りをおぼえていないかが不思議そうな顔をするヨヨムンド王女。あほくさい当然のことではないか。一体どれだけ俺が死にかけたと思っているのか、最初にパンツを見て殺されかけ、次にブラのことを聞いて殺されかけ、戦士系の適正職の奴に肩を叩かれた衝撃で壁に埋まり死にかけたこともあるし、トイレ設置で3点ユニットバスを出したときは歓喜の集団リンチを受けたのだ。
そのことに比べれば、全く問題にならないレベルである。むしろ、最近では生きてるって幸せなんだなあと感じるくらいの境地なのだ。なので……
「怒ってないね、別に珍しいことでもないだろ?俺が死にかけたくらい」
「で、ではビュウメスの処罰は……。」
ヨヨムンド王女は俺に懇願するかのように声をあげた、彼女としても幼馴染のビュウメスが処罰されることは望んではないのだろう。とはいえ、俺を殺しかけたくらいでそんな大層な処罰か下るとも思えないのだが、それに王女には初日から三日も看病して貰ったしそこでの恩でも返しておきますかね。
「いや、処罰なんてしなくてもいいでしょう。王女にとって大切な幼馴染なんでしょうそこの方がね?ここにいる奴らが口をつぐめばいいんですよ、それに貴方には恩もありますしね。」
そんなワケで、右ブローの襲撃者事件は幕を閉じた。あとで、許さなかったどんな処罰受けたの~?って聞いたら少なくとも三十年の強制労働と言われたので許してよかったと思いました〇。
帰りの馬車、誰一人として声をあげない、いや、イチャつく二人はいるんだが(憂、涼香)少なくとも静かだ。俺はパンツ宣言があるので話しかけにくい暇なのでステータスカードを取り出すと表記に変化があった。
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峯島透輝 17歳 ランク:8
適正職:不浄者
筋力:19
体力:36
敏捷:8
最大保持魔力:8
精神力:36
防御力:8
防魔力:12
<スキル>
不浄魔法・三重之穢・言語理解
<称号>
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訳の分からないスキルを習得していた、更に不浄魔法も新たに追加されたものがあるようだ。ステータスカードを持ちながら詳細が気になるものを思い浮かべると詳細がわかる機能があるので不浄魔法を思い浮かべながら目を閉じた。
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不浄魔法
トイレ設置・ブッチッパ・オッパゲドン
トイレ設置:トイレを設置する、トイレと同室ならその他の物を設置可能
ブッチッパ:菊の名を冠した門より茶色い濁流が放たれる!!防御不可
オッパゲドン:おっぱいから炸裂音がする。殺傷能力は皆無、音の大きさはおっぱいのサイズに比例する。男女を問わない
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凄くくだらない、ブッチッパに至っては汚すぎる。オッパゲドンってなんだよ!なんでおっぱいから炸裂音?意味がわからんけどまあ悪戯には使えるかもしれん。ブッチッパは使いたくないな、もはや、どうしてこうなったのやら。
そういえば、もう一つスキル増えてたなどれどれ?
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三重之穢
汚染された三種の(閲覧不可)を溜め込むことができるようになる
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結論、よくわからない
王城に到着すると門の前で勝俣健司がまっていた。彼は覚悟をおこずかいが足りないのにも関わらず最新ゲーム機を買う覚悟を決めたような顔をしていた。
「峯島透輝!頼みがある、ダンジョン探索に参加してほしい!!」
「いや、勇者連れてけ」
俺にとってはダンジョン探索はマジで死地だから。
別に毎日更新じゃないんだけどね。
さあ、透輝ダンジョンの底に落ちろ!ストーリーのために!




