結婚式をする式場を探そう!
憂は男、はっきりわかんだね
「お待ちくださいトウキ様!」
「ヨヨムンド様、何か御用でも?私はこれから準備なのですが」
「もう!トウキ様そんな口調にならないでください。それにヨヨって呼んでくださいとお願いしていますのに」
誰と話しているかって?ストワール王国王女の人ですね、名前はヨヨムンド本人が愛称は『ヨヨ』だ。最新式トイレをを献上してから、かなり態度が軟化したんだけど嬉しくない。いや、王女は美少女だよ?憂とタメ張れるくらい(憂は男だって?馬鹿言っちゃいけない)。金髪碧眼美少女だ、胸はちょっとアレだけど…。名前を知って愛称で呼べと言われてもねェ、絶対ヤダね(断固)。
「ヨヨムンドさ『口調…。』わかったよヨヨムンド、これでいいかいィ」
「もう、ヨヨとは呼んで下さらないのですか?」
物憂げな表情を浮かべる王女だが、その愛称は絶対拒否に決まってだろ!なんでス〇ウェア3大悪女の名前呼ばされなきゃいけないのだ。…ごめん、もう若干手遅れ気味になってるんだけどな。
「ヨヨムンド、俺は言ったろう君は親しい者には愛称で呼ばせている。俺に親しい者でありながら君の名を呼ばせてくれる『特別』にしてくれって」
「トウキ…様」
実際には噓だ恥ずかしくもあるが愛称で呼ぶよりはマシって所なんだが、騙されてくれてるっぽいな、ついでに王女の頬も赤っぽいな。あとで、王女の幼馴染に土下座をしなければ。
「ですが、なぜ貴方がダンジョンに行く必要があるのですか!トウキ様…そんな危険な場所にいかないでください……いかないで……。」
「……。」
やりずらいな、ヨヨのくせに最初の俺に拷問用の魔法を使おうとしたアンタはどこへ行ったのやら。頭を数回ほど困ったように掻いてもいい案は出ないな。なんかいいセリフはないもんか…そうだ王様に報酬として貰ったアレを引き合いに出して。
「戻ってくるよ…俺が国王に頼んだものしってるだろ?それを果たさなければ死んでも死にきれねえからな生きて帰ってくるさ、必ずな」
「トウキ様がお父様に…頼んだ…モノって…!?…ズルいですトウキ様、それを言われた何も言えないでわないですか。」
ヨヨムンド王女は赤面しているけど、騙すようで心苦しい、しかし、直下の問題は
「俺のヨヨをアイツ殺す!!俺のヨヨをアイツ殺す!!俺のヨヨをアイツ殺す!!俺のヨヨをアイツ殺す!!俺のヨヨをアイツ殺す!!」
王女の幼馴染のビュウメス(愛称:ビュウ)をどう説得したら死ぬことなくやる過ごせるかだな。ハア、どうしてこうなったのやら。
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「『トイレ設置』!!」
虹色の粒子が集まり公衆トイレを形作っていく、勿論、男女別だ。まあ、教会の前に公衆トイレってのは大分アレだと思うんだが国のトップが許可してるからいいのか?
はい、そんなわけでね。現在俺は王都、そしてその衛星都市を巡り教会に挨拶して『トイレ生成魔法陣』を作り、そして教会の前に公衆トイレを設置している。んで、『トイレ生成魔法陣』で作ったトイレは教会から販売して貰うって寸法だ。今は宗教に媚を売りたい、媚に使うものがモノはモノだがな。
この世界の宗教だが、二つの大きな宗教ある。まずは天神といわれるレイパエルを崇める天神
そして対する地神といわれるアースレイヴァ―を崇める地神教だ。この二つが二大派閥といってもいいものだろう、とはいってもこの二つは仲が悪いわけではなく日本でいうところの仏教と神道みたいな関係だ。うん、宗教争いがない世界でよかった。だから、この二つの宗教が共同で教会を運営している。まあ、どちらかの神に重きをおくかとかの違いはあるんだけどね。
ここでもしヒト〇ミ教とかあったら神に反旗をしなければならなくなるところだったからな。あの邪神め、ってそういえばこの世界には邪神がいないみたいだったな。質問とかして確かめたから間違いはないとおもうが。
そうそう、教会巡りの理由ね簡単にいえば結婚式場の査定ってところだね。どうゆうことかというと、
王様:最新式トイレの水流を強力にしてくれた&素晴らしい物をありがとう褒美あげるよ。
透輝:マジすか、じゃあ異世界で憂と鈴風さんの結婚式挙げたいです、サプライズで。
王様:いいよ、でも服の寸法はどうしよう。
透輝:憂にドレス着せましょう、鈴風さんはスーツで。寸法に関してはドレスは王女を基に作りましょう、格好にてるし。スーツはモデルは俺でいいんじゃないですかね?
王様:なるほど!じゃあ、あとは式場だね。本人たちに選んでもらう?
透輝:そうですね、そういえば教会からトイレを卸したいって言ってましたよね。それに二人を同行させて反応みたらどうでしょうか。
王様:え?いいの?教会いくの渋ってたでしょ?
透輝:友のためです。やりますとも!
ってやりとりがあったので、現在は貧弱な俺の護衛として保梨奈 憂、鈴風 涼香とお邪魔虫として三月麗菜なぜか霹靂神 時雨そして、教会とのつなぎに王女のヨヨムンド、さらにその護衛達で王都並びにその衛星都市を回っているというわけだ。
ちなみに、王女の護衛の俺に対するヘイトはMax
だが、憂のウエディングのためだ耐えてみせるとも。そのためにもなるべく、いい教会がいいからな情報は大事だ。王女の知識はここで役立つ。
「……で、今回の教会はどんな所なんですかねえ、なにか結婚式とかにいわれがあるなら教えてくれない?」
「安心したまえ、君が結婚式なぞに出られることはないだろうからな。」
鈴風サン、貴方と憂の式場なんでそんな憐れみを持たれても困るんですけど。ってか俺が結婚できることないとか酷くないかな?確かに俺を好きになるのは奇特だろうけど。
「トウキ様、大丈夫です貴方様のことを思っている女性はいますから…。この教会はですね、愛する二人が二度目に訪れた時にお互いに愛を確かめ合えば永遠に二人は結ばれるという言い伝えがあります。ですので、この教会でプロポーズをして挙式を行う貴族も多いですね。」
ロマンチックですよね…。なんて王女が俺を見ながら笑っているがな…うん、ちょっとね笑えないかなー後ろの方で「私とここに訪れたことはもう過去のことなのですか姫様」って涙をたたえながら俺に殺気をたたきつけられてるからなー。とここで霹靂神が一言。
「王女はここに来たことはあるのですか?」
霹靂神ェ!!お前は空気を読めないのか、イケメンの弊害か目ん玉ついてないのか、ならばその眼球は意味ないな後ろから破壊してやろうか!!しかし、ヨヨムンド王女はクスクス笑うと何故か俺の方を見ながら話はじめた。
「ええ、私の幼馴染に連れられてきたことがあります、その時一緒にいた方と「ずっと一緒にいましょうね」と約束しましたね。サラマンダーで来たことはいい思い出です。」
後ろのほうでグシャッって倒れている護衛さん大丈夫なのか、ってかサラマンダーにこの教会ってもしかして雷属性で破壊できるのか?そんなことを考えてたら憂が質問した。
「あ、あのサラマンダーってもしかして火の精とかドラゴンなんですか?」
「いえ、馬の名前ですよ?カッコイイ名前にしたくて火の精霊の名前をつけたって言ってました。今思うと恥ずかしい名前だったかもしれませんね。」
倒れた護衛さんからメソメソ…聞こえてくるようになったんだけど!?誰も突っ込まないの?
「実は最近、結婚するのかなと考えておりまして」
ズシャァァア!!
もうやめて、護衛さんのライフは0よ!!
「そ、そうなの、おめでとうございます?相手は?」
三月さん冷静だな、普段通りなら、いたいけな少年たちが抱き合うのを見てムフムフ言ってそうなのに。冷や汗がとまらない。
「相手はわからないのです。ですが、最近服のために寸法確認をしたのですけど何故かウエディングを専門に扱う方々でして。話を聞いてみたらウエディングスーツも頼まれていることを教えてくれましたの。それに今こうして教会に顔出しをするというのも結婚前の教会のへの挨拶も兼ねているのかなと。」
すんません、そんなこと欠片も考えていませんでした。マジどうしよう憂にウエディングドレス着せることしか頭になかった。
「ふむ、考えられるのは勇者の私かそれともか王国もしくは王族に利益をもたらす者でしょうかね。でも、この国は元々勇者を召喚しようとしていたわけではないのでしょう?ならば、私との婚姻などはないでしょうね、となると利益となる存在ですかね。」
霹靂神が自身の考えを独白のように呟きはじめた、不思議と彼の声は凛としていてなぜだか聞き入ってしまう。っておい!!やめろ馬鹿、変な勘繰りされてないか?
「王族の覚えもよく、さらに国に利益をもたらす者で今の時期に結婚となると……転移者の可能性が高いかな?」
「おい、こっち向くのやめロッテ、俺ソンナ話関わってナイヨ?」
ヤバい、疑惑の目がヤヴァイ。凄い蔑まれてるんだけど…俺、そっちの業界の人じゃないんでご褒美にならんのです。畜生、なんとしても憂にウエディングを…ウエディングドレスを着せたいのに!一次しのぎでもいいなにかないのか…。
ガションッ!
ん?ライフ0の護衛さんがたったゾ?
「クク、俺からヨヨを奪うクソヤローは貴様かー!!」
そう言って俺の方に突撃してくる護衛、その姿はまさしく幽鬼のようでそんな護衛さんの右ブローであえなく失神した。
微妙な区切りだけど許してくだしゃあ(´;ω;`)ウゥゥ




