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不浄者は凶神になり斜めな成長する  作者: ジャック・レイ・パール
異世界召喚
15/112

働いた!!不浄者さん!!

後半説明回

 おかしい…この現状を述べるに相応しい言葉はないんじゃなかろうか?

 異世界転移より、一ヶ月たったのだが、俺の待遇がおかしい。思い出していただきたいが、俺の適正職(クラス)は『不浄者』で、ステータスは召喚された者の中で最低であり、レベルに相当するランクでの表記はランク8、これまた最低(ゴブリン以下なそうな)。おまけに能力でできることといえばトイレを出すこと、ハッキリ言って無能である。


 一般的なラノベの無能主人公より能力が酷い、「異世界転移来たのでトイレで無双するぜ!!」なんて商業だったらばかにしてんのか?と言われること間違いなしだろう。しかし、俺の物語はそんなもんなのだ、トイレを使ってチートとか思いつかねえからな。


 それでだ、一ヶ月の間トイレを設置しまくっていたわけなのだが、この異世界の人には日本のトイレの性能に惚れ込んでしまうという事態になった。元々、不衛生にするしかなく、片付けも大変だったものが俺の能力一つで簡単に解決するのだ。


 更にいえば俺の能力の不浄魔法による『トイレ設置』だが能力が進化した。簡単にだが、まるで地球のトイレ一室を丸ごと持ってきたかのように設置できるようになったのだ。これによって、公衆トイレや3点ユニットバス(洗面台、風呂、トイレ同室)までもが設置可能となった。しかも、備品は時間経過で復活した。3点ユニットバスを設置ができたときにはそれはもう凄かった、皆、歓喜の悲鳴をあげた。なぜか、温かいシャワーを使えたし歯ブラシセット、更にはシャンプーやボディウォッシュなど備品があったのだから。その後感極まったクラスメイト達が俺に殴る蹴るの暴行を加えたのはあほみたいな思い出だ、みんな興奮してて話聞いてくれなかった。ちなみに、貧弱な俺はもれなく大怪我をして憂に治療された。興奮しすぎだろ…。


 まあ、そんなのはまだいい話だ、もっとやばいことをしでかしたからな。一番最初に設置した、最新式トイレはストワール王国国王のトルクに献上しておいたんだが、うん、酷いことになった。夜な夜な国王の私室から苦しそうな声が聞こえるようになったとかいう噂が広まり、後日、俺はシャワーの強さを上げることはできないかと国王のトルクに相談された。……王族♂のア〇ル開発に一役買ってしまったようだった。


 そのことが予想外に面白かったので、第一王女のところにも最新式トイレを献上しておいた。その時は終始、睨み付けられたが、キチンと全ての機能の使い方を教えた。それからしばらくして王女の私室から苦しそうな声が聞こえるようになったとかいう噂が広まり、後日、俺はシャワーの強さを上げることはできないかと態度が急激に軟化した王女に相談された。……王族♀のア〇ル開発に一役買ってしまったようだった。


 ちなみに、王女の下に第一王子がおりその子にもねだられたので最新式トイレを(以下略



 王族の方々は大変ご満悦になったとだけいっておく。王子はまだ10歳だったので将来が不安だが、俺になついてくれるようにはなった。勉強を抜け出してきた王子に地球で身につけた無駄知識を教え込んでいると王女と三月麗菜が怒鳴り込んできて説教をされることが三日に一度ほどおこるようになった。


 ああ、三月さんとの確執はもうない、俺を大怪我させたことを気に病んでいたのだが彼女と話し合いの場を設けてもらい。


「あの時、パンツ黒でしたけどブラも黒だったんですか?」


 って聞いたらボコボコにやられて確執がなくなった。大怪我の代償なんだからそれくらい教えてくれても良かったとおもうんですけどね。まあ、話しかけづらそうにウロウロされても面倒だったし結果オーライってことで。


 他にも自動トイレ生成魔法陣とかもつくったけどね、おかげでトイレが量産されてる。主に手洗い場の付属したタンクありのタイプだ、そこから水を汲んだりしているらしい。異世界の文化レベルで水道なんてないからな井戸から汲み上げるのは重労働だし横着したくもなるんだろうさ日本の育ちからすればヤバいけどな。荷馬車に便器が大量あったのは笑えたけど。


 そんなことをしてきたせいか、俺に対する待遇がすごいことになったというわけ。具体的には王国の人達は様付けで呼んでくれるしステータスが貧弱過ぎても差別もされない。まさに待遇といった面では勇者などと変わらない地位を築いた。異様だろ?


 まあ、最弱で疎まれたりしてないだけマシだけどな、今の所一致団結はできている。


 一ヶ月たったということで、座学などを通じて知りえたことだがな、まずストワール王国だがこの世界でも珍しいどんな種族にも差別がなく共存している国みたいだ。もちろんこれには下地があってのことなんだが。そして、国力では人間が治める国にして最強であり、立地は魔族領に隣している唯一の国で魔族の一種族である淫夢族(サキュバス)と友誼を結んでいる。

 

 実のところこの淫夢族がストワール王国そして今回の異世界召喚に関わっていた。まずは、淫夢族のサキュバスだが一般な男から精力を得て糧とすることは一緒なんだが、女性と強い信頼関係がある。


 おかしいと思うかもしれない、だが事実でストワール王国が国として強さの一つの理由となっている。なぜ、女性と信頼関係なのかだがサキュバス達はどうも日本における産婦人科の存在のようだ。この異世界における文化レベルでは女性の出産は命懸けだ、出産前に食が細くなり体力がなくなりそのまま…といったこともあり得る。


 しかし、サキュバス達はそういったものを軽減させたり、出産も介助や健診などを種族知識として有しているのでストワール王国は女性の死亡率が少ない。女性の味方としての部分があるため受け入れられているのだ。


 そして、種族差別がないという話だがこれも淫夢族が関わっている。ストワール王国には多くの種族がいるが純血種は殆どいない。代わりにいるのが<偽純種(ぎじゅんしゅ)>と呼ばれている者たちだ。これは簡潔に説明すると先祖返りの者達。淫夢族インキュバスの子供達だ、インキュバスはサキュバスの変異体で男しかいない。そして、その能力が交配した者に異種族の血が混ざっているのなら先祖返りを引き起こすというものだ。こうして生まれるのが<偽純種(ぎじゅんしゅ)>の先祖返りだ。そのため王国には様々な異種族がいるというわけらしい。そうして、生まれた様々な異種族が協力するからこそ強力な国家なのだという。


 さて、そして異世界召喚の理由なのだが。ストワール王国には超巨大なダンジョンがあり、それは数十年に一度魔物の大量発生を引き起こす。そのには毎回淫夢族の協力があったのだが今回引きおこるであろう大量発生に淫夢族の助力が期待できなかった。それは淫夢族の姫が嫁ぎたくもない異種族の王族に言い寄られ武力行使寸前だったからだ。


 それを知ったストワール王国は納得した元々ストワール王家にもサキュバスの王族は嫁いできていて現王妃はその嫁ぎたくない姫の姉にあたる人だったのだ。淫夢族の協力は諦め淫夢族の姫のため戦力となる淫夢族は帰国してしまった。


 実際の所魔物の大量発生はストワール王国だけでも対処は可能だったのだが、士気の向上のため淫夢族に参戦を要望していたのだ。しかし、今回はその手が使えなくなってしまったので、ならば異世界召喚の者を旗本にたて士気の向上としよう戦闘はさせぬし報酬と帰還を約束し一人だけを異世界より招き兵達の士気の向上に役立って貰おう、それが今回の異世界召喚の理由だったのだ。

明日投稿出来るかな怪しい

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