胸、感じるんでしたよね
今回から完全に透輝視点で進行していくと思います。
峯島透輝
「透輝~!!、よかった目が覚めたんだね!!本当に本当に良かったよぅ」
憂が部屋に入っていきなり、抱き着いてきた。半泣きの憂に抱き着かれていて、どう対応したらいいのかわからないが至急離れてもらう必要がある。後ろで鈴風涼香がこちらを「なに人の恋人に抱き着いてんだアァ?射殺すぞ」といわんばかりに睨まれている。確かに憂は鈴風の恋人で他人に抱きついていたら不機嫌になるかもしれないが憂と俺は同性なんだぞ、いやまあ、憂は外見は美少女なので非常に眼福なのだけれど。
「あのねえ、憂が見ての通り僕ちんキッチリ、シッカリ元気でござんすよ?」
「本当、ウソはダメだよ?透輝が運ばれく時、心配で心臓がとまりそうだったんだ。」
憂さん上目遣いやめてあなたの瞳が眩しくて直視できないくらい可愛いんだけどね、あなたの恋人がね僕に向ける視線がドンドン冷えていくんだ、正直言って生きてる心地がしないんです。
「あ、えっと、憂達は俺が寝てる間なにしてたんだ、三日も時間があったんだろ?」
「…三日も寝てたの誰かに聞いたの?」
そこで、憂はようやく抱きはなれた。ちょっとというかだいぶ名残惜しいが致し方ない、しかし、憂の体臭はどうなっているんだ?まったく同性だとは思えないんだが。そんなことはことを考えてるそぶりは見せずに憂への返答をする。
「ああ、話には聞いたからな、内臓破裂に脊椎損傷だろ?魔法って凄いなもう動いても問題ないし痛みもないしな。」
確実に地球の医療では集中治療室に運ばれて数ヶ月は入院が必要なんじゃないかってものが僅か三日で意識が戻ってしかも後遺症どころか今すぐにでも運動しても問題がなさそうなのだ、まさに魔法というのが相応しいだろう。
「……透輝が寝てる間はね、僕たちは日常生活訓練っていえばいいかな、えっと走ったり、ジャンプしたり物を掴んだりする練習してたんだ。」
「ハア?なんだそりゃ」
なんで、異世界にきて走ったり、ジャンプの練習なぞしているんだろうか。まるで意味がわからない、なぜそんなことをする必要があるんだ?
「フン、大方なぜ、そんなことを私達がせねばならないのか分からんのだろう。こんなことをしなければならないのはお前のせいだというのに」
今まで黙っていた鈴風さんがようやく口を開いた。んだけど見つめた先が氷点下になりそうな視線はそのままだ。いや、あの怖いんですけど。しかし、俺のせいだと?
「なに言ってんだい、俺ァ清廉潔白だよ、牧師さんにも負けないくらい……すいません、ふざけました」
空気をあたためようと、ボケたのだがかえってきたのはツンドラも真っ青な視線だったよ、裸でドラゴンの前にでたみたいだって、異世界にいるのだから本当にドラゴンだっているかもしれないが。
「自分が本当に清廉潔白かどうか胸に手をあててみなよ、絶対に違うと思いますケド」
「そうかでは、そうする」
フニッ
「ひゃんッ!!」
そう鈴風に言われたののでとりあえず、目の前にいる憂の胸に手を当てといた。あれ、育ってる?気のせいだと思いたい。
「ななな、なにしてるんだ!私だって憂君のお胸揉んだことないんだぞ!!」
「揉むつもりだったのか、あんた!!」
「二人とも落ち着いて~」
結局のところ話が落ち着いたのはしばらくたってからだった。そして、ようやく話し合いができるまでになったのだが…。
「ンッ、落ち着いたみたいだし…。んぁ♡涼香ちゃん力強…ぁ。」
「フフ、お仕置きだよ~、憂~」
現状を説明する。鈴風さんが憂の胸を揉んでいます。…俺が憂の胸に触ったことが気に食わなかったらしく、「私が上塗りする!」と言って鈴風が自分の膝の上に憂を座らせて憂のお胸を揉んでる。いやね、見てる分には眼福だようん。でもね、憂は男で鈴風サンが女の子なんだけどねえ。
……。まあ、よくあることだな(現実逃避)。ソンナコトヨリ情報ヲアツメナイトナー、たとえ憂がこちらに助けを求めるようにしていても……。
「んで、どうして日常生活訓練だっけ、どうしてそんなことしてたんだ?」
俺が寝ていた三日間もジャンプやら、走ることやらのことをしていた理由とは一体なんなのだろうか、あほらしい訓練としか思えないんだが……。あ、憂が身を捩りだした。
「事は麗菜とお前が原因だ。異世界に召喚された際に私達は自覚はなかったが超人的な力をもっているようでな、それが発覚したのが麗菜がお前に大怪我をおわせたことだ。本来であれば、腹を踏まれても内臓破裂に頸椎損傷にまではならないだろう(ゴソゴソ)『ひゅん♡麗菜ちゃ……。ソコつまんじゃ』。あとで、確かめてみたら他の連中も力の制御ができないことがわかってね……ん?ここがいいの?(襟口から手を入れつつ) 『あ♡ん♡(ピクン)』 」
(注意:憂は男の娘です☆)
つまり、俺の一件で、パワーアップした運動能力を持て余してるのがわかったから、それが日常生活レベル抑えられるように訓練していたってことらしい。ところで、憂の顔がとろけてきてるんだが大丈夫だろうか熱っぽいまなざしに艶やかな雰囲気に変化してるんだけど。のちのち『乳首感じるんでしたよね』って展開になるんじゃ?……面白そうだし別にいっかー。
「ああ、お前は別に訓練は必要ないみたいだぞ、ステータスが低すぎるみたいだからな。」
「涼香ちゃ……も、やめ……。」
「やっぱりぱり?そうなっちゃうかー、楽でいいのか悲しむべきなのか……。」
元々、『不浄者』とかいう、わけがわからないよって適正職なんだが浄罪の路(F〇10:ユ〇ナ一人は辛かった)でもクリアすればクラスチェンジしないだろうか。
「そういや、三月さんは?メイドさんが言ってた話だと一緒に来るもんだと思ってたんだが。」
王女をおちょくった時にはメイドが三月様達と言っていたので、ってきり三月さんも来るものだとおもったのだが。
「あのねえ、自分が大怪我させた相手が意識がないならともかく、意識が戻ったらどんな顔すればいいかわからないでしょ。それに怪我の理由も理由だし」
……。パンツ覗き見されて大怪我させた相手だったな、うんどんな顔してあえばいいかわからないってのは納得できるな。まあ、それ以前に俺のことモデルにしてBLの薄い本描いてたりしてたわけなんだが、従姉とともに。今更ではないだろうかとも感じるが…。
「で、異世界召喚の理由は聞いたのか、あと憂は朦朧としてるけど大丈夫なのか?」
「……そうね、憂ごめんね。」
「う、うん、だひじょふだお」
その後も話は続き、異世界召喚の理由については俺の復帰とちゃんとした生活をクラスメイト達が送れるまで待ってから行うことになっていたこと、そして三月さんが俺の意識がない時には日に一度面会に来ていたことなどを教えてもらっていると、部屋にメイドがやってきて国王陛下が謁見の間で待っているので召喚された方々に集まって欲しいというので俺達は謁見の間へと向かうことになった。
その際、憂の脚がガクガクだったのを追記しておく。
投稿時間っていつ頃がいいでしょうか
現状、でき次第投稿なんですけどね~
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