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不浄者は凶神になり斜めな成長する  作者: ジャック・レイ・パール
無名
106/112

取調べ

今更やけど令和初投稿兄貴になるの忘れてたで

 貴金属の装飾品というのは家を出る貴族が持ち出す物の定番だ。

 売却した後にあしがつきやすいという欠点があるがそれに勝る利点がある、金銭をそのままで持ち運ぶよりも貴金属の装飾品の方が軽く、そして換金すれば同量の金銭よりも多くの金額となる。


「そ、そちらについては後ほどということで構わないでしょうか……」


 この時点で衛兵の男には目の前の二人が他国の貴族だろうというのが確定してしまった、むしろこれ程までの条件が揃っていて貴族ではないというのがおかしい。


 もっとも、そのおかしい部類に入るわけだが。


「構わないです」


 衛兵はホッと息を洩らす、ここで断られたりしたら面倒だったからだ。

 他国の貴族などと問題を起こすと国際問題になってしまうし、元々貴族クラスになるとごねられると困るのだ。


『パトラ、装飾品って』

『トウキ、大丈夫だから……ね』


 透輝は慌てた、パトラが装飾品を売るといってもその心当たりが何もなかったからだ。

 パトラに念話を飛ばせば彼女には考えがあるようだったので顔を顰めながらもそのまま流れに任せることにした。


 ここで萎縮したのが衛兵だ、急に不機嫌になった透輝のことを見て何かしでかしてしまっただろうかと不安になるが職務を果たさなければならない。


「では、街の入口で何故騒ぎを起こしたのか話してもらっても?」

「周りにいた連中から聞いてるんじゃ?」


 透輝は呆れてくたびれたように衛兵に言うと困ったようになった。

 紅潮したパトラと見つめ合ってるところは見られ、更に身に覚えのない装飾品の売却をパトラにほのめかされ気が気でないのだ。


「それはその通りなのですが自分も職務でして……」


 理解してくれとネコミミを伏せながら衛兵が申し訳なさそうにしていると透輝も申し訳なくなる。


「……そうですね、すいません此方も態度を悪くして」


 そう透輝が姿勢を正しながら言うと衛兵は意外そうな表情を浮かべた、てっきり透輝とパトラが高慢ちきな態度のままだとでも思ったところに下でにでたのが予想外だったのだろう。


「それじゃあ、騒ぎの発端から──」


 それからどうして絡まれたのか、どのようなことがあったのか衛兵は調書をとりながら話を聞いていった。


「概ね聞いていた聞き込んだと同じですね」


 事情を説明し終わると衛兵は幾分かネコミミに元気が戻ってきた。


「私達以外のあの三人組はどうなったんですか?」


 パトラが衛兵に質問すると苦虫を嚙み潰したような表情に変わりネコミミがまた萎む。


「実のところ既にあなた方への賠償金を我々に渡して釈放されています……彼等は素行が悪く前例だらけでして……ヒッ」


 その言葉に透輝は強い不快感を持った、仮にもパトラのことを狙ってきたのだ『ブッチッパ』ではなくもっと殺傷能力があるものにすればよかったかもしれないと後悔する。


「あのう〇こたれ三人組め……」


 そんな透輝の肩をパトラが何度か小突く、目の前には顔を青くした衛兵がいた。

 透輝自身でも気が付かぬうちに周囲を威圧していたらしく少し反省したが、怒りが収まった訳でもなかった。

 威圧についてはしの圧迫感は霧散させたがパトラが少し上機嫌だった自分のことで怒ったのを察したのだろう。


「そ……それであの、これが三人組からの賠償金になります3000ロリスです」


 ひきつった笑いを浮かべながら懸命に職務を果たそうと受け取っていた革袋に入った賠償金を透輝に渡す。

 透輝はそれを受け取るが案外と軽いことに気が付き袋を開けると銀貨が三枚入っていたが多いのか少ないのかわからない。

 ちなみにロリスはお金の単位ってはっきりわかんだね?


「それから通行料二人合わせて1000ロリスとこの街に来た理由とかお聞かせ願えないですか?」

「黙秘で」

「え?ぼくひ「黙秘ですよ?」……ああ黙秘で、ですか」


 革袋に入っていた銀貨を渡しながらいったら盛大に聞き間違えられた。

 透輝はそんなに滑舌が悪かっただろうかと思ったが衛兵が極限状態になっていたせいでまともに聞き取れなかっただけである。


 もっともこの街に来た理由である瘴気を回収に来ました~なんて言うわけがないのだが、言ったとしても信用されないだろう瘴気=強力なアンデットか忌み土地があるということでもあるのだから。


「話は終わった?そろそろ装飾品をどこで売るのかとか教えてくださいな」


 パトラは詰所での事情聴取に飽きたらしいが衛兵にとっては渡り舟だろう透輝には威圧され話は碌に進まず進展が見込めない、不憫である。


「そうですね、自分がおすすめするのは商店のところより商人ギルドでの売却でしょうか。ステータスカードをお持ちなら準ギルド会員からでなく正規ギルド会員からでいけるとおもいますので」

「ちょっと待って、何?準とか正規とかあるの?」

「ええまあ、そちらに関しては今からでもご案内しますので受付の方とでも話してください」




 言外に早く出て行ってくれということらしい。



土日祝日は投稿しても閲覧伸びへんので次回からは控えるわ

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