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不浄者は凶神になり斜めな成長する  作者: ジャック・レイ・パール
無名
103/112

しかたがないよなあ?

食事中、食後の場合は閲覧注意だゾ

 その三人組はガタイもよく、まるでアメフト部の選手のような体つきだ。

 凶神となる前の透輝ならば声をかけられた時点で逃げていたかもしれないほどの迫力だった。


「……見ていたことは確かにその通りだが、他の奴等だって俺たちを見ていただろう?」


 透輝は若干不愉快だということを込めて言葉と視線に険があった。

 その三人組は本能的に透輝に不吉なものを感じたのか後ずさったが透輝の隣にいたパトラに下卑た視線を向けた後、ヘラリと表情を崩した。


(あっ殺そう……)


 男の気色の悪いその笑顔がどうしようもなく透輝の癇に障った。

 そのパトラに向けられた感情を察して透輝の中の激情に火が付くような思いだ。


 無意識のうちに拳を握ろうとした時、パトラがその掌を握った。

 透輝がハッとしてパトラの顔をみると『へにょ』とした効果音が付きそうな嬉し恥ずかしそうな表情のパトラが上目づかいで透輝のことを見ていた。


『殺っちゃってッ』


 何故だろう、パトラからその楽しそうな念話が聞こえた途端に透輝の中の怒りが霧散した。

 なんで守ろうとしているパトラの方が楽しそうにしているんだよ、そもそもあんな雑魚相手に怒るのもどうかしていたなと冷静にかんがえる。


 というかそこは反応としては、「あの人達怖い」とか「気にいらないわね」とかが普通だろうに俺の方をみて『殺っちゃえ』とはないだろう。まあその分だけ信頼されているともいえるのかもしれない……。


「調子こいてんじゃねえぞこの野郎!普人のくせによぉ!」


 三人組の一番体格のいい犬耳がキレていた。

 因縁をつけた相手に無視されたあげくいちゃつくように見えれば当然かもしれないが。


「ワンワンワン、吠えるなよ?本当にタダの犬になって見えるぞ?」

「テメエッ」


 透輝に殴りかかりそうになるのを後ろの二人が押さえ込んで止めるが、三人ともその眼光は怒りによってまさに野獣の如し眼光だった。

 獣人だけあってか野性的な視線を飛ばすこともできるのだなと他人事のように思う、それに透輝は既にこの三人組に下す罰をいや、神罰をかんがえていた。


「それで結局のところ何が言いたいんだ?」


 三人組に嘲るように言ってやる、もっとも聞かなくとも先程のパトラに向けた視線から言いたいだろうことなどは軽く予想はついていたが、まあ一応の礼儀というものだ。


「ああッ言いたいことだと?」

「そりゃあ、おめえ……」


 三人組は再度パトラに視線を向けたが今度は劣情を感じさせるいやらしいにやけ顔になった次に透輝のことを見ると鼻で『フンッ』と笑う。大方、透輝の貧弱に見える体躯を見て笑ったのだろう。


 男達のそんな顔を見るだけで殺意が湧きそうになった。後ろでパトラが『殺れ』とか『今なら油断してる頭を木っ端微塵にできるよ』とか念話してこなければ本当に殺していたかもしれない。


「いや、な~にお前たちの視線で俺達は傷ついちまったからよぉ?そこの嬢ちゃんに慰めて欲しいだけさぁ安心しろってたったの一日いや二日、俺たちと一緒にいてもらうだけだからよお」


 ここまでくると単純に下種過ぎて何も言えなくなくなる。顔に手をあてて天を仰ぐと男達にはそれが透輝が悲嘆に暮れているように見えたのか益々その汚らしい笑みを深めた。


 そこで透輝が周囲を見渡すと目が合った者は視線を逸らすか、目の前の三人組の獣人のように卑しい笑顔を浮かべる者の二通りだ。


 前者は透輝達に巻き込まれたくないか三人組の獣人と関わりたくないのだろう。

 後者は三人組に加担でもして()()()()にでもありつこうということか──。


 透輝は「はぁ~~~~~」と大きく溜息をついた後に首を傾げながら三人組に向かって


「あ ほ く さ」


 と心底馬鹿にするように言った。

 初めは何を言われたのか分からなかったのかポカンとしていた三人組だったが理解ができるようになると怒りのせいか顔が紅潮し獣らしい耳の毛も逆立った。


「オマエッ俺たちが誰だかわかってんのかッ」

「知るかアホンダラ、自己紹介すらしてないゾ、頭は大丈夫ですか?」


 この間に周囲は関わりたくないということか人が離れていった。

 周りが干渉してこないことに気が付いた三人組は周囲を見渡し透輝達に笑いかけた。


「よくもまあ、ここまでコケにしてくれたな?でも残念だったな誰も助けちゃくれねーみたいだぜ?」

「ケケッさっさと従ってりゃいいものをよお」


 やはり異世界というのは厳しいらしい、自分の力だけで生き抜かねばならない。


「いいかッ俺達は”うん──」


 三人組がパーティー名を言おうとしたところで透輝はここが最も最適だろうということで、三人を指差しながら不浄魔法を発動させた。

 もっとも使いどころが分からなかったものを……。


「『ブッチッパ』」


ポンッ!ブチィ・・・ブッチッパ!

ブリュリュイブリュリィ・・・ジョボッ・・・ブチュリッ・・・PON!

ブゥゥッ!ブッ!ブォンッ!ブチィッ!ブリュリィミュリィブリュリュリィ


 三人組を中心に異臭が漂う。

 周りにいる者はなにかいけないものを見てしまったというように顔を逸らした。

 獣人は感覚が鋭い、聴覚もだが嗅覚もだ、よって彼等が一体何をしたのか、その鋭敏な感覚が分かりたくもないだろうに理解させてしまう。


「ママ~あの人達う〇こ漏らしたー」


どこからかそんな子どもの声が聞こえた。

子どもはう〇こ大好きだからね仕方ないね

平成最後の投稿ってやつ?

次は令和なので初投稿兄貴になるのか……

次回『男三人組「目覚めっちまったよこの喜びに」』お楽しみに!(ウソ)

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