もう一人のダービージョッキー
中田調教師は筋肉がついてきたが「このままでは奴らに勝てない。山にこもるしかない」と妥協を許さなかった。
山にはヒグマがいたが、中田はそんなことは気にせず北海道へ飛んだ。
中田「ヒグマはどこだ!」しかしヒグマは現れなかったし、中田もそう思っていた。
それが午後2時くらいのことだったんだが、午後3時くらいの突如ヒグマの群れが中田を襲った。
中田ああああああ「」
気が付くと中田は森の中にいた。
中田「そうか、俺はヒグマに冬眠用のエサにされそうになっているんだな」
全てを悟った中田はすぐに逃げ出した。そして思い出した。
あの日の興奮を。ブリブリレジェンドを。横村を。アケミを。そして曽根崎を…。
横村「あ、もどりましたか遅かったですね。レース始まっちゃいますよ」
中田調教師「おお、そうかあ」
テビレ中継で見てた中田と横村。
その日のレースはブリブリ2戦目の福島2歳ステークス。
ブリブリレジェンドは3着に終わった。しかし上がり3ハロンは曽根崎のムチに応えて最速の35秒1を叩き出していた。
福島競馬場のスタンドのお客さんもあまりにレベルの違う走りにスタンディングオベーションで応えた。
中田調教師「ブリブリは走る!」確かな手ごたえを感じたのは中田だけではなかった。
曽根崎「世界レコード出した馬と良い勝負してもおかしくないと思っていましたが、それが今日確信に変わりました」
勝ち馬(ブリジストンとかそんな名前)の調教師「勝つには勝ったが、実質負けですね。やっぱりブリブリは強すぎる…これじゃどうしようもない、うちの馬は引退させます」
今年の2歳チャンピオン決定戦、朝日杯フューチュリティステークスの日が迫ってきた。