横村の不安
デビュー戦を勝ったブリブリレジェンドは一旦牧場に帰った。
中田調教師「激戦だったからな…疲れをとるのが優先だろうな」
横村「はい」
しかしその間に競馬界は眠っていたわけではなかった。
デビュー戦で負かしたジガアジャアが次のレースで世界レコードを叩き出した優勝したのである。
世界の競馬ファンは驚いた。
アメリカの競馬ファン「ジガアジャアを新馬戦で負かした馬がいるんだって!?」
イギリスの競馬ファン「マジかよ、どんな馬なんだ…」
フランスの競馬ファン「マジか、そんな化け物がフランスダービーに出てきたら圧勝されてしまう…」
ジガアジャアは続くオープン特別も15馬身差をつけて圧勝し、もはやダービー馬決定の空気である。
日本の競馬ファン「もう来年のダービーはやらなくていいんじゃないか?どうせジガアジャアが勝つ」
中田調教師「くそ、確かにジガアジャアは強いが、ブリブリはそれに勝ったんだぞ…
それにジガアジャアが負かした2戦目と3戦目の相手を見ろ…全然強くないじゃないか…
それだけでダービー馬決定なんてありえない話じゃないか…
ブリブリに失礼だとは思わないのか…なあ横村!?」
横村厩務員「はい」
2020年11月、ブリブリレジェンドは厩舎に戻ってきた。
しかし体重がおかしかった。牧場に行く前は520キロあったのに、戻って計ってみたら450キロしかないのだ。
中田調教師「おい牧場のヤツ!!!何をした!!!」
牧場の人「すまない…こいつ走るのが好きで…毎日走らせていたら汗をかいてしまったらしい…」
中田調教師「すまないだと!!!!!!!!お前は取り返しのつかないことをしたんだぞ!!」
牧場の人「あ~~~~~~~~~」
しかし終わったことを悔やんでも仕方ないので、中田調教師は牧場の人を倒すためにトレーニングを開始した。
まずは体づくりから始めないとヤツには勝てないと誘った中田はジムに通う事となった。
中田「ごめんくださーい」
アケミ「いらっしゃいませ」
そこで出会ったのがアケミだった。アケミはジムの支配人であり経営者でありインストラクターである。
中田「オレ、強くなりたいんです…これまでは貧弱な体がコンプレックスだったんですが…」
アケミ「なるほど、話は分かったから練習しなさい」
中田「はい!」
上腕二頭筋を鍛えた中田はとりあえず帰ることにした。ダービー馬はダービー馬から、その言葉を胸に。