~こうして私はダービー馬になった~
名門きゅう舎中田厩舎に一頭の馬がいたが名前がブリブリレジェンドだった。
横村厩務員「この馬走りますよダービーも夢じゃない」
中田調教師「厩務員歴20年のお前が言うなら間違いないな…調教も凄いぞ、観ろ」
ダダダダダダダダ 1分5秒9
横村厩務員「なんて芦田…」
デビューになった2020年7月の函館競馬場に彼は姿を現したが、この時の新馬戦のレベルは凄いものがあったという。パドックに来た中田は驚いたそうだ。
中田調教師「あの馬はまさかジガアジャアではないか!?」
横村厩務員「ええ!?あのダービー馬ポンポンギガバイトの子で有名な!?」
中田調教師「ああ…それにその隣の3番のカマキリマンジーはこの間の最終レースを制した馬の全弟だ…こいつは凄いレースになるぜ…」
そんな語らいを見ていたブリブリの騎手中曽根はいった
中曽根「落ち着いて乗れば勝てるかもしれませんよ」
中田と横井はすげえとうなった
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2歳新馬 1200m
1番 ブリブリレジェンド 中曽根 4倍
2番 ゲリ 高橋 50倍くらい
3番 カマキリマンギー 小俣 1.5倍
4番 ジガアジャア 高橋 9倍
5番 マントヒヒタナカ 田中 17倍くらい
6番 サダオザサダオ 村尾 20倍くらい
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ゲートが開くと観客が大きくどよめいた「なんてポジションだ…!?」
なんとブリブリレジェンドは3番手につけたのである。
中曽根はこの時のことをこう振り返る「まさかブリブリが3番手とはな…」
戦闘はマントヒヒだったが騎手の田中は逃げ戦法が得意だったが
注目のブリブリは3番手で、それをマークするかのように外からジガアジャアがスーッと上がっていく。
直線に向くと先頭を走っていたマントヒヒが疲れて外に大きくよれていった。
ジガアジャアの騎手「危ない!」
ジガアジャアも外によれていった。後方にいたサダオも一緒によれている。横村もよれている。
そのスキを突いてブリリが凄い勢いで突っ込んできた。
中曽根「いけ!お前の末脚を見せてやれ!」
実況「勝ったのはブリブリレジェンドゴーーーーーーーーールイン」
ブリブリレジェンドはこうしてダービーへの第一歩を踏み出したのであった。
1着 ブリブリレジェンド
2着 ジガアジャア 3/4馬身
3着 マントヒヒタナカ クビ
4着 カマキリマンジー 3馬身
5着 サダオザサダオ 8馬身