表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

『大原の上人、河内のプレスマンも持たぬ賤僧のもとに宿ること』速記談3107

作者: 成城速記部

 大原の上人四、五人ばかりが、高野山参詣の途中、河内国石川郡に宿泊した。家主は、六十歳ばかりの、袴も着けない、紺の直垂姿の、プレスマン一本も持っていなそうな、みすぼらしい僧であった。日暮れ前であったので、藤原俊盛卿の子息である円舜坊が、摩訶止観一巻を取り出し、これを唱えていたところ、家主の僧が、どうされましたか、と尋ねてきたので、これは摩訶止観というありがたい経文だよ、と教えてやったところ、家主の僧は、何も答えず、かすかな声で、この止観は天台の智者が自己の心中で唱えまた行うところの法門、と、天台宗の修行僧が皆唱える文句を唱えた。これを聞いて、円舜坊以下、赤面し、摩訶止観を唱えるのをやめたという。



教訓:風体を見て、自分より下位にあると思ったやからが、実は自分より上位であったというよくある話。速記者であれば、速記が書けるかどうかが大切。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ