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音楽

作者: 雪傘 吹雪

 ずっと聞こえてくる。耳鳴りみたいだ。


 音と音の重なりが闇の中に消えてしまいそうだ。また、悲鳴のようにも聞こえる。流れる時代の中に取り残されてしまった哀れな者の末路だろうか。


 今、目の前に広がる光景は決して信じたくはないものだ。


 この世界は平和だったのだろうか?平行世界では、更におぞましい出来事が起こっているかもしれない。それなら少し位の我慢は出来るかも。いや、無理か。

 もし、人類全体を一言で表すなら「愚か」だ。どうしようもないと決めつけて、更に狂暴になってしまった。それによりどれくらいの命が奪われたのか。


 そういえば、今から数年前、人体実験が流行っていた頃。青白い光で死んだ者が数多くいたな。それによって、今は赤い光で人が死んでいる。

 結局、命を捧げて行うことが人を殺すことだなんて、やはり愚かだ。幸せを求めているつもりなのかもしれないが、世の中は結果が全てだ。プロセスに意味はない。


 さて、この世界が再びやり直す機会はあるのか。狩猟採集の時代に戻れるならYESと言える。しかし、それはそれで再び同じ惨事を繰り返すかもしれない。


 人類の先延ばし癖は転生する程度では治らないだろう。それくらい重症だ。他にも人類の病気は何があったかな。


 まずは、傲慢であることか。自分は全知全能であると心の奥底で信じ、他人を脅し、奪い、殺す。足りないから我慢するわけではない。足りないなら取ってくるのだ。

 しかし、私も人の事はとやかく言える立場ではない。


 今も目前に広がる、鼻の裏側にこびりつきそうな血の匂いが苦しい。


 私はただ眺める。いつかこの爆発へと巻き込まれていくのに。


 ギュッと銃を握って再び中から臓器を飛び出させる。


 あぁ、いつか誰かこの世界を変えてくれ。


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