近衛騎士団2
俺は案内されていくとそこは近衛騎士団の練習場だった。
俺が戸惑っていると
ライルが
「ようこそ近衛騎士団練習場へ」
そういった。
するとライルの横から
「それよりもシア殿下とは仲良くなったか？」
父さんが歩いてきた。
「うん、シアとは打ち解けたよ」
そういうと二人とも驚いた顔をしていた。
父さんが恐る恐る
「シア殿下がそういうよう言ったのか？」
そう聞いてきた。
（あぁ殿下を付けずに呼んだからか）
「うん、殿下がそう呼んでほしいって言ったから」
そういうと
「そうか、そこまで打ち解けたならよかったな」
そういってくれた。
するとライルが
「それでここに呼んだ理由なんだけど
実は君の実力を疑っているのがいっぱいいてさ
君に黙らせてほしいな～と思って」
そう笑顔で言ってきた。
俺が父さんのほうを見ると
ため息をついていた
（あ、これ父さんはどうしようもないってあきれてるわ）
俺は受けなきゃいけないんだろうな～
なんて考えながらライルに聞いてみた
「それって絶対受けなきゃいけない？」
そう聞くと
「受けなくてもいいけどそれはそれで貴族の中ではあんまり対外的にはよくないかな」
そういってきた。
（はぁ、貴族って面倒だな）
俺がそう思っていると
（そうだね、でもここは受けたほうが後々いいと思うよ）
そうノフィが言ってきた。
（やっぱりそうか～）
俺は盛大に頭の中で貴族になったことを遅すぎる後悔をしながら
「分かった、受けるよ」
そういった。
俺たちは近衛騎士団の練習場の中に入ると近衛騎士団の団員からいろいろな目を向けられた。
その中には
嫉妬
悪意
値踏み
物珍しいものを見る
など、初対面の人に向けるようなものではないものを向けているものもいた。
（これ絶対上級貴族だろ）
俺はめんどくさいことになりそうな予感を抱きながら中に進んでいった。
するとそこには訓練中の部隊がいた。
「訓練終了、一旦下がれ」
そうライルが言うと訓練を中止して急いで横にはけていった。
そこでいくつかの部隊を並ばせると
「彼はルイト・フォン・ニアラス男爵だ
この中には彼の実力を疑っているものも多いと思う
なので今回は特別にニアラス男爵に協力していただいた
もちろん訓練形式だが一騎討ちをしてもらいたいと思う
それで彼の強さがわかるだろう
ただしルイト男爵の攻撃で君たちがけがを負った場合は自己責任だ
そこには注意してもらおう」
そう俺を紹介し一騎討ちをすることになった
すると何人かが立候補した
それはさっき見た上級貴族の子供たちが多かった
中には純粋に戦ってみたいと思っている人もいたようだがそれよりも負の感情を向けてくるもののほうが圧倒的に多い
するとライルがその中から一人を指名した
その人はなんと騎士団の副隊長だった。
ちなみに副隊長とは何人かの騎士を動かせる人で能力も高い
「それでは試合開始」
俺と副隊長との一騎打ちが始まった。
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