皇女救出4
もうすぐ第一章終了です。
もしかすると今までの分は2つの章に分けるかもしれません。
道中はノフィにまた道案内をしてもらい、魔物は俺が狩りながら進んだ。
するとシア殿下は「すごい」と言いながら尊敬のまなざしを向けてきた。
そして1階まで上がって魔物とも遭遇せず、ただ歩いてるだけになった時シア殿下が突然
「なぜ私を助けにわざわざこんな危ないところまで来てくださったのでしょうか?」
そう聞いてきた。俺は今まで、時間との勝負だったため考えていなかったその疑問になかなか答えられないのだった。
(なんでなんだろ。ただ単に絶対にシア殿下を死なせたくなかっただけなんだけどそれだけじゃないんだよな)
俺はなかなか答えに出せず困っているとノフィが
「それは恋なんじゃないかな~」
とのんきなことを言っていた。
いつもならそんなことないよと言っているところなんだが今回はやけに胸の奥に引っかかっていた。
しかし、あんまり待たせるわけにもいかず
「う~ん、体が勝手にというかその時はとにかく必死だったのであんまりなぜと聞かれても...。」
と答えた。
するとシア殿下が
「そうですか...。ですがほんとにありがとうございました。前回の魔物に加えて今回はこんな危険なところまで...。ルイト様には助けてもらってばっかりですね」
と言っていた。
そこからさらに進むと出口が見えてきた。
俺たちはそこから外に出た。
するとすぐに近衛騎士団が俺たちを見つけて駆け寄ってくる。
「皇女殿下!よくぞご無事で!!」
そういって臣下の礼を取ろうとしたが、シア殿下がそれを止めた。
それから、念のためシア殿下は馬車で休んでもらいながら王都に戻る前に中であったことを大まかに話した。
「そうか、何名か逃したか。だが皇女殿下を救い出してくれたこと本当に礼をいうありがとう」
そういって今回の救出部隊の隊長は頭を下げた。
俺は急いで頭を上げてもらい、これからのことについて話した。
「もしかするとまた襲撃があるかもしれません」
「あぁ、しっかりと見張っておこう。ルイト君もしっかりと休んでくれ」
そういわれて俺は素直に休ませてもらった。
念のためノフィが微精霊を使って周りを見張ってくれている。
すると自分でも気づかないぐらいにつかれていたらしく素直に寝てしまった。
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