皇女救出2
ミレアダンジョンは王都からおよそ半日のところにある。
外見は一見ただの大きなど洞窟だが、実際は帝国でも有数の危険なダンジョンだ。
中に生存している魔物は冒険者ランクで言うと平均Bランク。
これは普通のダンジョンではDランクほどのためおよそ二ランクほど上がる。
俺はつくまで用意された馬車で休息をとっていた。
そして、ダンジョンにつくと陛下から用意された許可証を使いダンジョンの入り口に入る。
ここで、近衛騎士団とは一時お別れだ。ここで最終確認を行い俺はついにダンジョンの中に入る。
「よし、初めてのダンジョンだけど頑張ろう」
そういって俺の初めてのダンジョンへの挑戦(殿下救出作戦)が始まった。
俺はダンジョンの中を進んでいく。ダンジョンの道案内はノフィがしてくれている。
どうやって確実な道調べているのか聞いてみたところ、なんと魔力を放出してそれで調べているらしい。
俺が「魔力は大丈夫?」って聞いたら
「うん、ルイト君の隣にいたらこれぐらいすぐ回復するから」
と笑顔で返された。
俺はそれに「そっか…」としか言えなかった。
そのおかげで魔物にも出会わずに済んでいた。
であったとしてもEランク程度で全く問題なかった。
そうして通常10時間ぐらいかかる3階層におよそ3時間で着くことができた。
そうしてさらに30分ほど進むとシア殿下の反応があった区画に来た。
しかし、そこには壁しかなかった。
正確にはうっそうとした木々が生い茂っている中にあった。
俺はノフィに
「これどう思う?」
と素直に聞いてみた。すると、
「多分これは仕掛け扉じゃないかな」
そう答えてくれた。
そこで俺とノフィは壁にずれがある部分を探した。
すると、ただの壁だった場所に少しのずれがあった。
眼では見えないが、手で触ると少しのずれを見つけることができた。
俺はノフィに下がってもらい、俺は剣を構えた。
そして、身体強化をして一気に振り下ろす。
すると、壁が切れて中に通路が見えた。
俺とノフィはその通路を迷わず進んでいった。
俺たちは通路を進んでいた。
もしも壁が壊れたことを知られたら相手が何をするのか予想できない。
そのため、ここからは時間との勝負だ。
ちなみに敵は、14人。これは、ノフィが微精霊を使って調べたから確実だ。
そして、いま俺は姿を消す魔法をノフィにかけてもらっている。
そのため、堂々と通路を突っ切ることができている。
すると、敵の見張りが2人いた。
探知魔法では魔力があまり感知できなかったのでおそらく二人とも魔法使いではない。
そのため、雷撃魔法を使ってしびれさせる。
「スタン」
これは雷の中級魔法で、相手を動けなくするためだけのものだ。
すると、うまく敵の真下で発動したらしく敵は2人とも動けなくなった。
今回は威力を高めたためしゃべることも自害することもできない。
俺たちは先を急ぐため2人をそのままにして進んだ。
すると、開けた場所がありそこの端のほうにシア殿下が入れられている牢のようなものがあった。
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