皇女誘拐事件
今回の内容は題名の通りです。
すみません今回はひねりませんでした。
今回も短いです。
数日後
「ふぁ、ルイト君おはよう」
「おはようノフィ」
俺たちはこの日もいつも通りの朝を迎えていた。
そしていつも通り家族みんなで朝食をとって訓練していると
ティアナが走ってきて
「ルイト様、御当主様がおよびです。至急来てほしいとのことで」
そういったので俺は訓練を中断し、父さんの執務室に向かった。
「失礼します」
俺はノックして返事があるとすぐに中に入った。
すると父さんの机の上には王家の家紋が入った書類があった。
俺は(王家がらみの内容かぁ)と心の中でため息をついていたら
父さんにいきなり衝撃な内容を伝えられた。
「シア殿下が何者かにさらわれた」
俺は王家からの内容とため息をついていたが、これを聞いて急いで頭を切り替えた。
「それはどこででしょうか?」
「王城内でだそうだ。すでに犯人である使用人は捕まえたが殿下はさらにどこかに連れていかれたようだ。そのあとその使用人は何者かに殺された」
俺はそれを聞いて警戒度をさらに上げた。
理由は二つある。
まず一つに、王城でさらわれたということだ。
王城でさらわれたということは王城から連れ出せる人間が手引きしているということだ。
二つ目に犯人が殺されたということ。
これによって手がかりが大きく減った。
これから探し出すのは相当難しいだろう。
ふと俺は気になることを聞いてみた。
「なんで俺に話したんです?」
すると父さんはものすごく困った顔をしながら
「ルイトの精霊の力を使ってほしいそうだ」
俺はそれを聞いた途端ぽかんとしていた。
「父さん本気で言っていますか?確かに俺もシア殿下を助けたいですけどさすがに捜査で精霊の力を使うとなると多くの人にばれる可能性が出てきます。それだけは...」
すると父さんは非常に申し訳なさそうな顔をして、
「それはわかっているのだが...。陛下が勅命として言ってしまわれたのだ。さすがに勅命ではどうしようもない」
俺はびっくりしていた。さすがに勅命が出ているとなると断れないからだ。
「それは、俺に対しての勅命ですか?」
そう聞くと
「いや、私に対する勅命だ。なんとしてもルイトを説得しろとのことだ」
俺はそう聞いてはっきりとため息をついた。
まさか父さんに対する勅命とは...。
(これ絶対に断れないやつだよな)
俺は短い時間考え、父さんに答えた。
「分かりました、協力しましょう。
しかし、人前での精霊に関することは一切行いません。
それともしも誰かが見ていてそれが外に漏れたなどということがあった場合は...」
「あぁわかっている」
そういって俺たちは今後の動きについて話、父さんと執務室を後にした。
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