第二十話 バカ侯爵令息
すみません
朝の更新がものすごく短かったことに今気づきました。
なのでその分今回は長めにしています。
これから気を付けます。
ライルが仕事に戻った。
そのため俺は父さんとほかの貴族の人たちとあいさつしていた。
ちなみに兄さんたちは別のところにいる。
すると俺たちの横の貴族の人たちが一気にはけていった。
そしてそこから近づいてきたのはライルとシア殿下とそしてこの国の皇太子殿下だった。
俺たちもはけようと思ったが、ライルがそれを目で静止した。
すると皇太子殿下が
「やあルイト君、初めましてセオドリア・フォン・リトアだよ。よろしく」
俺はいきなり指名されたのには驚いたがしっかりとあいさつし返す。
「こちらこそお初にお目にかかります、皇太子殿下。ルイト・フォン・ニアラスです」
すると皇太子殿下は
「そんなにかしこまらないでもらえると嬉しいな。できればセオ殿下って呼んでほしい」
そういわれて俺はどうすればいいのか戸惑っていたが、
ライルがうなずくのを見て
「分かりました、こちらこそよろしくお願いします。セオ殿下」
そういうと
「分かった、でいいよ。堅苦しいのは好きじゃないから」
と言ってきたので
「分かったよセオ殿下」
そういうとニコニコしながらうなずいていた。
すると、
「なんでお前みたいなやつがセオ殿下やシア殿下と楽しそうに話しているんだ」
そう怒鳴り込んできた。
俺だけでなくセオ殿下やシア殿下まで
「「「お前誰だよ」」」
と思っていた。
するとそれをわかっていてかライルが
「パッソーノ・フォン・ライアノス侯爵子息、殿下の会話に許可なく割り込むとは無礼ですよ」
ものすごい気迫とともにパッシーノに注意もとい脅迫を行っていた。
パッシーノはものすごくおびえていたが、何を思ったのか俺に対する周りの評判(悪口、暴言)を殿下たちにしゃべり始めた。
「殿下、その男は怪しげな術を使うようなやからです。それで陛下や殿下までたぶらかすなど言語両断。今すぐに断罪するべきです。安心してください私たちライノアス家がついております。必ずやその者どもを血祭りにあげてやりましょう」
そんなことを騒いでいた。
ほかの貴族も今では俺たちのほうを向いてひそひそとしゃべっている。
その中には俺をあざ笑うかのような視線もあったが、ほとんどはパッシーノへの哀れみだ。
なぜならこの会場は殿下のお披露目会。
そのような話はここでするべきではないからだ。
するとセオ殿下は
「君はシアの命の恩人に対して何を言っているんだい。しかも怪しい術とは何だい。彼は騎士たちの傷を治してくれたんだ。それに彼が我々をたぶらかしたなどそれは王家に対する侮辱であるぞ」
そう大声で言うと
パッシーノはおびえながら
「いえ、王家に対する侮辱ではなくて。ただ陛下や殿下に助言いたしたいと思い..」
そういっていたが最後のほうが小さくなり挙句の果てに
「おいルイト・フォン・ニアラス決闘だ。負けたらお前の男爵位は譲ってもらうぞ」
そういって手袋を投げてきた。
この世界でも決闘の申し込みには他袋を投げるという習慣がある。
周りはざわめいていた。
するとそこに、宰相がきた。
「パッシーノ・フォン・ライアノス。そんなことが成立すると本当に思っているのか?」
そしてそういった。
「決闘とは地位が対等なもの同士がやること。いくら侯爵家子息と男爵であっても当主であれば男爵のほうが上です」
しかし、そこにライアノス家当主がここに来た。
「宰相殿下
ですがここでしっかりと実力を示してもらうべきではないでしょうか?あ、もしかして嘘だったのでできないとか?」
そういうとところどころから笑い声が聞こえてきた。
すると宰相が
「いいでしょう、ニアラス男爵がよいならニアラス男爵による不敬罪の執行ということで済ませますが?」
俺はすぐに了承した。
どうやら前回兄さんたちの時に絡んできたのもこいつららしい。
ルールは簡単どちらかが負けを認めるまでらしい。
するとパッシーノは
「これで貴様は終わりだ。こんなに人が多ければ貴様も不正はできまい。
これで貴様が勝つことは万に一つなくなった」
そういって笑い出した。
そして陛下見守りの中決闘が始まった。
まずは魔法の打ち合いだ。
パッシーノは初級魔法のファイアーボールを打った。
すると、取り巻き達が
「さすがはパッシーノ様」
「才能があふれてる!!」
「やはりパッシーノ様こそ次期魔法師団長だ」
とか言ってた。
初級魔法で才能ってひどくないか?
俺は周りに配慮して中級魔法のアイスランスを10本だし、そのうち1本をパッシーノに打った。
それだけで気絶したので、ほかの魔法を消した。
その後王宮の治癒魔術師に治癒してもらったパッシーノは、今度は剣で挑んできた。
周りは完全にあきれていた。
しかし、当人は超がつくほどやる気で超凄い剣技を放つ
ならいいのだがさっきから初めて剣を振り回しているようにしか見えない。
そのためさっきから周りの貴族たちはあきれてしまっている。
俺もそろそろ退屈になってきたので、一気に決めることにした。
龍覇流の中でも簡単な右から左にはらうだけの簡単な技だ。
しかし、それを受けたパッシーノは飛んで行った。
こうして決闘は俺の完全勝利となった。
しかし、パッシーノは目覚めたとたん
「貴様また不正したな。今回は俺たちは見逃さなかったぞ」
「はぁ、俺普通に戦っただけなんだけど..」
「そんなわけあるまい。お前のような輩にこのパッシーノ様が負けるわけないだろ」
そんな感じで俺が不正したとかなんとか言っていた。
しかし、陛下が
「見苦しいぞライアノス令息。今回の決闘はニアラス男爵の勝ちだ。ライアノス家は後日ニアラス家に賠償金を支払うこと。詳しくはおって伝える。今日はもう下がれ」
そういい、ライアノス家も皆さんはパーティー会場を出て行った。
すると、セオ殿下とシア殿下が駆け寄ってきて
「ルイトさっきのはすごかったな」
「ルイト様かっこよかったです。さすがです」
二人ともものすごくキラキラしていた。
だから俺は「ありがとう」と言った。
すると父さんとライルが近づいてきて「お疲れさま」と言ってくれた。
父さんは
「あそこでルイトが決闘を受けてくれて助かった。おかげでより貴族たちにルイトのことを知ってもらい無駄な手出しができなくなった」
そういった。俺は(まあいい方向になったらなよかったな)と考えていた。
ライルは「ルイトは強かったな」そう素直にほめてくれた。
俺は「ありがとう」と伝えるとライルとは剣技の話になったが、セオ殿下が
「そういうのは二人だけの時にしてほしいな」
「あぁごめん」
俺は俺とライルが二人だけで話していたことに気づいた。
「それで聞くの忘れてたんだけど、セオたちはなにをしにきたんだ?」
「あぁ、それならただルイトにお礼と仲良くなりたかったからかな」
「そうなんだ」
そういって俺たちは世間話をしてパーティーの時間を過ごした。
お読みいただきありがとうございます。
もしも
面白かった
続きが読みたい
などと思ったら評価、ブックマークよろしくお願いします。
これからも引き続きよろしくお願いします。




