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第十七話 叙勲とあの親

「ルイト・フォン・ニアラス、ライル・フォン・アークライト入れ」

そう言われると目の前の大きな扉が空いた。

そこには沢山の貴族がいた。するとライルが動いたので俺はライルについていった。

すると陛下の前に一段高さが違った場所があった。ライルはそこで止まる。

そして頭を下げ臣下の礼を取ったのでライルと同じようにした。


すると、宰相が今回の本題に入った。

「昨日シア殿下が魔物に襲われた」

これを聞いた途端貴族たちは驚いた。


しかし、その中に驚いている風を装っているが笑っているものたちがいた。

殆どの貴族たちは驚いていたため気づかなかったがもともと知っていた陛下、宰相、俺、父さんだけは気づいた。

そして貴族たちの驚く声が収まってから宰相が


「護衛の近衛騎士だけでは対応出来なかったところにルイト・フォン・ニアラスが加勢し魔物を討伐した。よって男爵位を与える」


そういうとさっきより驚きの声が上がった。そして

「陛下納得できません。そのような子供に爵位を与えるなど」

そう言って1人の太った男が出てきた。俺が誰だかわからないで困惑していると

「あれはモーラス・フォン・マクロアス侯爵だよ。シア殿下の護衛隊の隊長をしていた男の父親さ」

そうライルが教えてくれた。その男はシア殿下が魔物に襲われたと聞いて笑っていた貴族の1人だ。

陛下は明らかに面倒くさそうな顔をしていたが、マクロアス侯爵はそれでも気にせず

「なぜ魔物を討伐しただけで叙爵されるのですか」

と陛下に対して文句を言っていた。すると陛下が「騎士団長報告せよ」というと、

ライルが「今回討伐されたのはゴブリン30体です。そしてこのうち16対がオークの上位種又はそれに匹敵します」


そういうとあたりは騒然となった。普通ゴブリンでも上位種なら軍でも苦戦するからだ。

俺は戦っていて全く普通のゴブリンと変わらないように感じたが少し強かったのはそういうことだったんだと一人で納得していた。

するとマクロアス侯爵はニヤニヤし始めた。


「陛下息子からの報告によりますとその者は怪しい術を使ったとか。本当は一族全員即刻捕らえるべきですが、上位種を倒せるとなればその戦力は貴重。軍に入れるべきでは?」

そう言い出した。


父さんは半分予想していたようでため息をしていた。すると陛下が

「そんなことして彼がこの国を離れるようなことがあってどうする。しかもそれは騎士団の規則によっていくら家族であっても口外禁止のはず。なぜお前はそれを知っている!」

そう怒り始めた。実際俺は爵位など欲しくはないので別にどちらでもいいのだが。

そのあともマクロアス侯爵は陛下に反抗していたが結局は陛下が強権を使って押し切った。


「ルイト・フォン・ニアラス前へ」

俺はそう言われると前に出た。

「そなたを男爵に任ずる。又報奨金として白金貨1枚を渡す」

「ありがたきしあわせ」そう言って俺は陛下から剣を受け取る。


ちなみに白金貨1枚とはおよそ1000万円ほどだ。

そんな大金をもらえることに俺は驚いていたが素直に受け取った。

そのあとライルが呼ばれ殉職した騎士への報酬が言い渡された。

そして俺とライルは扉から外に出た。

お読みいただきありがとうございます。


もしも


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