第60話「爆弾少女と助人」
あの大事件から半年。
それ以降は何事もなく平和に過ごし、卒業式もあっけなく終わった。卒業と言っても周りはAクラスはほとんど持ち上がりみたいなもんだし、中学もほぼ変わらない。それなのに何故か爽馬は泣いていた。
少し変わった部分といえば、前よりも恵と打ち解けたことだ。形だけの卒業式が終わった後、中学入学の課題をしていた。
静かな空間ではいつも目に付かないようなことに気付く。
髪が長くて綺麗だとか、いつもは見せない真剣な表情だとか、髪をかき上げる仕草とか・・黙っていたら可愛いのにな。
「省汰くん、めぐのこと見すぎ。・・キスでもする?」
「こんなところでする訳無いだろ、ボム女。」
なんだかんだ、俺は恵の大胆な性格を気に入っている。俺にだけあざといところとかも、嫌い・・ではない。
そんな事を考えていると、おでこに温かい感触があった。
「なっ・・おま・・・。」
相変わらず予測不可能なやつ・・・。
「めぐね、省汰くんと出会えて、好きになれて良かった。中学もよろしくね。」
恥ずかしげもなくそう言うとニコッと微笑んだ。
また色々トラブルに巻き込まれるのはごめんだけど、これからもこいつに振り回されるのは悪い気はしないな。
「あぁ、ほどほどによろしくな。」
俺達はお互いに笑い合った。
こうして、波乱の小学生生活は幕を閉じた。
END
最後までありがとうございました。
小学生編で一旦区切りますが、中学編も引き続き書いていきたいと思います。またよろしくお願いします。




