第58話「かすかな光へ」
「ダメだーっ!何やっても開かない・・・。」
俺と佐渡さんは闇の中で苦戦していた。
自力で出られるヒントが一つでもあれば・・・。
そう思っていた矢先、佐渡さんが口を開いた。
「・・私と久能くんの能力を使ってこの空間を騙せないかな?私がツタを出して、久能くんが時を止めたら、この空間が混乱して出られるかも。操ってるのって多分かれんちゃんだし。」
「そうか、合わせ技は試してないな。やろう。」
俺が使えるのは、空間移動と時を止める力だけ。
可能性は低いけどやってみる価値はある。
とにかくここを抜け出して、はっきりさせよう。
「今からツタを伸ばすから、10秒くらい経ったら時を止めて。いくよ・・・!」
10、9、8、7、6、5、4、3、2、1
今だ!
「時よ止まれ!!」
このツタ意外と伸びるのが早い。
佐渡さんはBクラスだもんな・・能力は高いに決まっている。このタイミングで・・・
「解除!」
ツタが伸びて闇の空間に激突すると、強い衝撃が走った。上の方に光が見えた。作戦は成功した。
「ありがとう佐渡さんのおかげだ。出られないかと思って焦った・・・。」
「あはは本当にね。それじゃあお花出すから上まで一直線!」
これで一件落・・・って光が閉じかけてる?!
「やばいやばい!!また同じ事やるの大変だから絶対出たい!!」
それどころか次も成功するとは限らない・・絶対脱出するしかない!こうなったら一か八か!
「空間移動!」
・・どこに出たんだ・・目開けるのが怖い・・・。
「省汰くん!!!!」




