第5話「予想外の告白」
ボム女が転校してきて2日目。
あいつ直々の希望で俺のクラスに編入したいとご指名があった。
俺のクラスの奴らは割と気さくな奴が多いから恵のことはすぐに受け入れた。
(そして顔が可愛いのでアイドル扱いされている)
が、しかし。
問題は現在5時限目の実技練習。
「もう終わり?つまんなーい!」
能力値に差がありすぎて一瞬で全員気絶した。
ちなみに俺はリーダーだから、実際の実技を見てチームをまとめる役。
参加はしないので、みんなには悪いけど良かったと思っている。
そんなことを考えているとボム女が近づいてきて耳元で、
「ねえねえ、リーダー。やっと二人っきりになれたね。」
と、呟きほっぺにキスをした。
・・・どういう状況だよ。やばいだろ、こんなの。
「めぐ、強い男の人好きなの。だから、前の試合で省汰くんのこと好きになってここまで来ちゃった。」
・・どういうことだ。
俺のこと好きなのこいつ・・・?
でも俺が好きなのは、学園のアイドルで実際に中学生からアイドルデビューが決まっている花咲彩夏ちゃんみたいな可愛い系だから、こんな狂ってる女好きになれないというか・・・。
でも顔は可愛い。言ってることも正直可愛い。一人称もめぐって可愛すぎだろ。
告白の返事どうしよう・・抱きついてきた・・無理かも・・これはキスしていいってことかな・・もしかしたら好きに・・・。
ガタッ
物音が突然した方を見ると、起き上がった一人の女子生徒が俺達を見て赤くなっていた。
いや、赤くなるのが普通だよな。
これで目が冷めた、こいつはキチガイ。
「離れろ、俺は別に好きじゃない。」