第55話「味方集合」
目の前に現れた琢磨と真梨絵が叫ぶと、突如として空間に散りばめていたブラックホールが消え去った。
恵と遥が呆気に取られていると、そこに西田先生が現れた。
「ごめん、気付くのが遅くなってしまった。大丈夫だからもう安心して。」
「離して・・・!!」
「放すか、この馬鹿者!お前は個別再教育だ!」
相葉先生に連れてこられたのは、佐渡ではなく野乃崎さんだった。
「私のクラスの生徒がすまないな、謝って許されることではない。個別指導で更生が難しければ少年院に送る、だからこれからは安心して過ごしてくれ。」
「相葉先生、ありがとうございます。」
二人とも安堵に包まれたが、佐渡がいないことに気が付いた。
「たくくん、さっきのは一体・・佐渡はまだ捕まっていないの?」
「佐渡はまだ探している最中だ。野乃崎を問い詰めれば二人の居場所が分かるだろうな。」
「なんで二人はさっきの能力打ち消せたんだ?」
遥の問いに対して、琢磨は西田先生の方を向いて答えた。
「能力の消し方は西田先生に教えてもらった。俺達は闇能力の干渉に合っていて先生に報告出来なかったけど、電話で伝えることは試してなかった。実行したら普通に出来ちゃったよ。」
「佐渡はそこまで考えてなかったってことよね、賢いんだか、間抜けなんだか・・・。」
「なるほどね。笑は先生に報告することに反対してたと思うけど、説得したの?」
琢磨と真梨絵はため息を吐いた。
「・・多分、笑はまだ操られているのよ。確証はなかったけど様子がおかしかった。」
「少し違和感がある程度だったけど、真梨絵ちゃんが俺と二人になった時に報告してくれてね。二人で行動しようってなったんだ。さっき野乃崎さんを捕まえたし、そろそろ正気に戻ってる頃だと思うよ。」
笑がまだ操られていたことは恵にとって衝撃だった。
そんなのこれっぽっちも感じなかったからだ。
やはりこの二人が違和感を感じていたのは、付き合いの長さ故だろうか。
「みんな、無事か?!笑ちゃんが突然倒れて・・・えっ?!西田先生!」




