第54話「信頼の証」
次の日の朝。
各々の作戦の為、朝から集まっていた。
「遥、忙しいのにごめんね。よろしく頼むよ。」
「大丈夫、生徒会としても放っておけないしな。恵ちゃん、よろしくな。」
「遥くん、よろしくね。」
「じゃあ笑ちゃんと爽馬もよろしく。俺と真梨絵ちゃんも頑張るからさ。」
「おー!任しとけ!」
笑はクスッと笑った。
対応に少し違和感があったが、操られた後遺症で少し疲れているんだろうと思いあまり気に留めなかった。
全員と分かれた後、恵と遥は佐渡が来るのを待っていた。
「うーん・・待ってるって言ったけど佐渡ってどんな子なんだろうね。顔は分かるけど、あんな酷いことする子絶対・・・。」
恵の表情には不安が混ざっていた。
そんな不安を拭うように、遥は片手で恵の手を握った。
「は、遥くん・・・?」
「いきなりごめん、佐渡が来るまでこうしててもいいかな。守る人がいれば頑張れるような気がするから。俺が、恵ちゃんを守るよ。」
「・・・うん、ありがとう。私も遥くんを守る。」
二人は顔を見合わせて少し笑った。
すると足音が近付いてきて、息を潜めた。
闇能力の干渉を感じ、佐渡で間違いないと確信した二人はお互いを見合わせて小声で作戦会議をした。
「俺が佐渡を引きつけるから、恵ちゃんはその隙に攻撃を・・・。」
「遥くん、後ろ!!」
笑の時と同じように複数個のブラックホールが目の前に現れた。危険を感じて思わず目を閉じた。
「デリート!!」




