第53話「情報共有と作戦会議」
琢磨、爽馬は帰ってから彩夏以外の全員と合流して情報を共有した。
「俺が佐渡、省汰が野乃崎さんに事情を聞いていた。だけど、野乃崎さんと話してから省汰が行方不明になった。今も連絡が付いていない・・・。」
「そ、そんな・・省汰くん・・・。」
恵の顔は真っ青になって今にも倒れそうだった。
「証拠は掴めなかったけど、佐渡と野乃崎さんは多分グルなんだ。省汰のことは心配だけど、俺達が早く真相に辿り着かないと、どんどん状況悪化して、また被害者が増える気がする・・・。」
ここで真梨絵が「はい」と手を挙げた。
「ここまで事態が大きくなったし、先生に相談するのも一つの手じゃないかな。佐渡はBクラスとはいえ、笑を操るくらいの能力を持っているんでしょ?私達でこれ以上どうにか出来ると思わない。」
真梨絵の言うことは最もだった。
これ以上自分達でどうにも出来ない以上、先生に言うしかない。そう思っていた矢先、笑から忠告があった。
「先生に言うのは待った方がいいわ。野乃崎さんがグルで、私達がどうにも出来ない事態になっている・・これって少しおかしくないかしら。教師の中にも協力者がいるのかも。」
意外な予測に全員驚いた。
もし教師側に協力者がいたら大問題だ、そんな可能性は低い。だが、笑が言うことも分かってしまった。
「・・笑の予想が正しいかは分からないけど、確かに警戒した方がいいわね。とりあえず先生に言うのは保留にしましょう。」
「そうだね。とりあえず、2人ずつに分かれて行動しよう、遥にも協力を仰ぐよ。能力的にバラけていた方がいいかもしれないから、俺と真梨絵ちゃん、爽馬と笑ちゃん、遥と恵ちゃんで別れて行動するのはどうかな。顔がバレていない爽馬は野乃崎さんと接触してみて欲しい。笑ちゃんは何か起こらないか見張っててくれ。遥と恵ちゃんは佐渡を監視して、遥には後で伝えておくよ。俺と真梨絵ちゃんはひたすら聞き込みをしよう。俺が決めちゃったけどとくに問題ないか?」
全員首を縦に振った、同意の合図だ。
「よし、じゃあ今日は解散して明日実行に移ろう。」




