第49話「黒幕2人目」
「佐渡さん、色々教えてくれてありがとう。」
「全然、琢磨くん格好いいし大歓迎だよ!でも私このままだと他のメンバーの子達に嫉妬されちゃうから他の子達とも話してあげてね。」
「分かったよ、また今度ね。」
佐渡はベッと舌を出して、バイバイと大人しめに手を振った。
悪いことをしていると知らなければ、純粋で可愛らしいアイドル器質の子だった。
「さて、二人とも聞こえるか?」
「聞こえる聞こえる!省汰は・・通話切れてるな。多分変なとこ触ったんだな。」
「後で合流するか。チャットをしておこう。」
「それにしても佐渡って演技うますぎるよな。本当に何も知らない感じがする。」
「あぁ、確かに。彼女からこれ以上聞き出すのは難しそうだし、乗り気じゃないが攻撃しかけて強制的に聞き出す方向性になりそうだな。ん、あの子は確か・・・。」
少し遠くの方から、野乃崎が近づいてきた。
琢磨は、ちょうど省汰の行方を聞けそうだと思い声を掛けた。
「君、野乃崎さんだね。突然ごめんね、俺は省汰と同じグループの愛内琢磨だ。省汰と連絡がなかなか取れないんだけど、君さっきまで話していただろ。どこにいるか知らないか。」
「愛内くん、ご挨拶ありがとう。さっきまで一緒にいたけれど、居場所はちょっと・・・。また見つけたら声をかけるわ。」
野乃崎はそう言うと、急いでいるのか足早に去っていった。
その行動に、琢磨は少し違和感を覚えた。普通は去った方向くらい教えてくれそうなものだ、と。
黒なのは佐渡と分かっているが、もしかしたら野乃崎もグルなのかもしれない。
「爽馬、野乃崎さんをマークする。もしかしたらグルかもしれない。」
小声で爽馬にコンタクトを取った。
「ええっ?!マジかよ・・だとすると省汰は・・・。」
「考えたくはないが、次の被害者の可能性があるな。」




