第48話「本当の闇」
俺達はグループ通話を繋げながら情報収集をすることにした。
琢磨は佐渡に、俺は野乃崎さんに、爽馬には別室で聞いていてもらう作戦だ。
俺の方は問題ないけど、とりあえず色々聞いておくか。Dクラスの話もしたいしな。
待ち合わせの間に色々考えていると、野乃崎さんが少し遅れて到着した。
「久能くん、遅れてごめんなさい。」
制汗剤のいい匂いがする。ダメだ、あまり関わらない女の子と二人っきりの状況に緊張してきた。今更だけど俺はなんて大胆なことを・・・。
「突然誘って、ごめん。Dクラスのこと話したいと思ってたら先走っちゃって・・・。」
すると、野乃崎さんはニコリと笑って、
「全然大丈夫。久能くん、すごく話しやすいから。色々お話しよう。」
俺達は元クラスメイトとして色々な話を共有した。
最近暗い話が多かったから純粋に楽しかった。
「えーあいつ実技の時そんなことしてたのか?相変わらずだな。」
「そうそう、はしゃぎすぎてちょっと服燃えちゃってたよ。」
「あははは!!久々に楽しい気分になったよ、ありがとう。」
「全然だよ。久々にって・・最近嫌なことでもあった?」
あー・・全部言う訳にはいかないけど少しくらいなら話してもいいか。犯人は分かってる訳だし。
「実はさ、彩夏ちゃんが嫌がらせされてるんだ。こんな事、野乃崎さんに言うのも違うかもしれないけど、チームメイトの中にいる可能性が高いんだ。だからさ、何か少しでも分かることがあれば教えてほし」
「そうなんだ、彩夏ちゃん大変だね。」
野乃崎さんの微笑みが見えた後、俺の視界は真っ黒になった。




