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第4話「空間移動」

「・・なんで私の攻撃を食らって平気なのかしら。」


「俺は空間移動テレポーテーションが使える。攻撃の数秒の間に空間移動し、またここに戻ってきた。」


 ボム女は怪訝そうな顔をした。

俺みたいな弱いやつに攻撃を避けられたことがよほど悔しかったのか。

空間移動テレポーテーションはもっと上級能力者になれば長い時間使えるが、俺みたいな低級はまだ秒単位でしか使えない。しかもこの人数ともなれば少しの間しか保たない。それを利用して一瞬だけ空間移動テレポーテーションしたわけだが、能力が回復するまで次の能力は使えない。


「たまたま避けただけでしょ。調子乗ってるんじゃないわよ。」


ボム女はまた爆弾を作り始めた。

今度は避けきれないだろう。

だが、俺たちもバカじゃない。


「今だ!!!!!」


「なっ?!?!?!?!」


ボム女はあっという間に動物用の罠にしかけられた。この罠には能力バリアが張られており、能力は使えない。

空間移動テレポーテーションは現実世界よりも時間の流れが遅い為、みんなで作戦を練った。5分あまりだったが、使えそうな道具は、校庭の木に常備されている動物用の罠くらいしか思いつかなかった為、満場一致でその案になったがこんなに上手くいくとは・・・。もしかして、こいつは能力的には強いけど馬鹿なのかもしれない・・・。


「離しなさいよー!!!!!」


野生動物のように暴れまわる彼女を見ると、なんだか可愛くさえ思えてくるが、俺たちを狙った敵だということに変わりはない。ある意味、今までで一番現実味のある実習だった。いや、実習じゃなくなったんだけど。

その後、彼女は体に能力制御リングをかけられ、先生に連行されて行った。

これで俺の平穏が戻ってくるな・・・。




「えー・・転校生を紹介する。」


「初めまして、遠藤恵えんどうめぐみです。」


3日後、ボム女は西校から転校してきた。

果たして俺は平穏な日々に戻れるのだろうか・・・。

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