第46話「アイドル潜入調査」
「まさか浦並が思いついた提案が、俺たちがアイドルになることとは・・・。」
・・お母さん、お父さん、久能省汰はアイドルになりました。このキラキラの衣装を着て、自分よりキラキラした人間達と踊ります・・・。
「しょ、省汰くん、そんな顔しないで。やってみると案外楽しいよ?」
「そうそう、楽しそうだし満喫しようぜ。それに、意外と俺ら似合ってるだろ。」
・・ 二人に気を遣わせてしまった。
「いい機会じゃないか。皆中学になったらやらされるんだから、俺らは後々楽になるよ。」
確かに聞いた話によると、中学からは自分達を売り込む為の外部活動というものが始まるらしい。だいたい皆、子役とかモデルとかアイドルとか大層なことをやっている。小学校から継続していたら、そのまま引き継ぎになるから正直楽ではあるけど・・・。
「歌苦手なんだよな・・二人とも頼んだ。」
爽馬と琢磨の肩をポンポン叩くと、琢磨が苦笑いで言った。
「あー・・俺達もそんなに上手くないんだよ。」
・・終わった。こうなったら二人のビジュアルに頼るしかない。そういうことではなくて、アイドル活動の前に俺達の目的は潜入だからな。そっちがメインだ。
「まぁそっちはどうとでもなるとして、どんな作戦で行くんだ?」
「まぁ見てなって。」
彩夏ちゃんがグループに合流すると、爽馬もそっちに近付いていって・・ってええ?!
「君達、彩夏と同じグループメンバーだよね?俺幼なじみの爽馬っていうんだ。今日から後ろの奴らと一緒にアイドル活動することになって・・君達可愛いし、色々教えてくれたら一石二鳥だなぁ。」
なんというコミュニケーション能力・・流石だ・・・。
「へー彩夏の幼なじみなんだ、可愛い系だね。」
「全然私たちも分かんないこと多いけどいいよ。それと・・・。」
メンバーの一人が後ろを振り向いて爽馬になにか言っている。
「右のすごい格好いい子紹介して。」
・・聞こえてるんだよな。もちろん右の格好いい子は琢磨の事だ。それよりも佐渡はどこだ?
「愛香ちゃん!」




