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第41話「操られた笑」
最悪な想定は一つ当たってしまった・・・。
笑が暴れたらもう誰も止められない。
「浦並、お前も逃げろ!」
「ブラックホールが健在だから分かるでしょ!私も逃げてるの!うわっ!」
突然ブラックホールが回転した。
「みんな捕まって!」
彩夏ちゃんが出した蔦に全員捕まって無事だったが、俺達は元いた空間に戻っていた。そして目の前には笑の姿をした狂気が立っていた。
ダメだ、彩夏ちゃんを守らなきゃいけないのに、足が動かない。先生を守る時はすぐ動けたのに。対等になった今でも、俺は笑に勝てないと思っている。遥くんが琢磨に劣等感を感じていると思ってしまったのは、俺が笑に感じてるからだ。畜生、動け!
俺が動けないでいると、突然視界に人影が現れた。
「私がみんなを守る!あんたなんかに負けてられない!前回の続き、もう一勝負!」
恵!
そうだ、何を弱気になっている久能省汰。
恵となら何だって乗り越えられるんだよ!
「そうだな、恵。笑、前回の続きをしよう。落ちこぼれの幼馴染が強くなったところを、改めて見せてやるよ。」




