第40話「ブラックホール」
俺達は次の日、遥くんのことを恵、笑、杉並に報告した。
そして、琢磨、俺、恵は彩夏ちゃんを引き連れ、再度遥くんの元に向かった。
「遥、連日ごめん。」
「いいって。大変だったな、違和感があったら風が教えてくれるからとりあえず安心しろ。」
遥くんは彩夏ちゃんにフォローの言葉を入れた。
「俺が守る」と言われているようで、男でも惚れそうな言葉だった。
「遥くん、ありがとう。少し安心出来そう。」
「ありがとね、私と遥くんの能力で彩夏をボディガードするんだから。」
遥くんは少し照れて微笑んだ。
遥くんのクラスを出て、俺達は作戦会議をしていた。次の瞬間、遥くんから琢磨に「逃げろ!」と一言だけチャットが来た。そのタイミングで目の前から笑が歩いてきた。
「笑!彩夏に異常が起こったらしいから逃げて!」
恵がそう言うが、笑はただ立っているだけだった。
そして、次の瞬間目の前が暗くなった。一体何が起こった・・・?
「これもしかして、真梨絵のブラックホールじゃない・・・?」
そうだ、忘れていた。これは杉並のブラックホールだ。それにしても何故俺達に・・・?
「もしかして、今回操られているのは笑ちゃん、真梨絵ちゃんで俺達を閉じ込めた・・?」
それは最悪のパターンだ。まずい、まずすぎる。
そんな最悪の想定を考えていると、暗闇の中から声がした。
「・・あ・・・あ、聞こえる?」
浦並の声だ!無事だった、良かった。
「真梨絵ちゃん、聞こえてるよ!一体何があったの?」
「笑が操られている!騒動が収まるまでブラックホールの中に隠れていて!」




