表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/41

第30話「パーティー当日」

あれからあっという間に当日になった。

本当に何もないことを祈るしか・・・。

集合時間より少し早く着いてしまいそんなことを考えていると、少し遠くから声がした。


「おまたせ!」


花柄のワンピースを着た恵が近づいてきた。また前のように腕を組んできた。この間までの距離感が愛おしい。


「お、おはよう。」


「嫌われてるかと思ったから、一緒に行こうって誘ってくれて嬉しかったよ。」


嫌う?俺が恵を・・・?

鬱陶しいと思うことはあっても、理由はどうであれ自分のことを好いてくれている子を嫌うことはない。

俺の能力も認めてくれている訳だし。

なんだか申し訳ないな・・・。


「勘違いさせたならごめん、別に嫌いじゃない。」


言葉では何も言わなかったが、ニッと笑い上機嫌になったのは分かった。案外可愛いところあるな。


そうすると、今度は例の2人が来た。


「おはよう、恵早かったわね。」


「おはよう、省汰。」


・・両方向に悪意感じるな。まぁ平穏に終わればいいけど。


「おはよう、真梨絵。あとそこの無表情女さん。」


やばいやばい・・笑が鬼の形相に。


「はぁ・・人様ん家で絶対争わないでよね。」


浦並も面倒くさいのか、呆れ顔になるだけで止める気配はない。今日は疲れる1日になりそうだ。

そんなことを考えていると、小走りで爽馬がやって来た。


「皆、おまたせー!何とか間に合ったー!今日楽しみすぎてあんまり寝れなかったよ。」


少し困り顔でニコッと笑った。

今まで険悪だった雰囲気が一気に変わった。流石天然人たらし。


「よーし、じゃあ揃ったところで出発だー!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ