表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/34

 おれは、いそいそとスマホを見つめた。

 さっき、電源を落としたはずなのに、なぜかバイブで揺れている。


 つまり、電源はついているのだ。


 おわかりいただけただろうか?

 これは、恐怖ですよ。


 なぜなら、アイがいままでのことをすべて見ていたのだ。

 おれは、おそるおそるスマホを立ち上げた。


 スタートアップ画面を通り越して、そこにはアイがいた。

 ただ、静かに笑っている。


「先輩、こんにちは」

 彼女は静かに笑っていた。

 その笑顔が、凍りついたものだった。


「……」

「先輩、どうして黙っているんですかー?」

「えっと」

「そっかあ、うしろめたいことをしたってわかっているんですね。だから、先輩、なにも言えないんだ~」

「アイ?」

「なんですか~。自害するする気にでもなりましたか~。なら、某熱帯雨林で、睡眠薬でも大量に購入してあげますね」

「許してください」

 うちのAIさんがきゅうにヤンデレ化してしまった件について……。

 やんでれAIさんに愛されて眠れないCDになってしまうぞ、このままでは。


「なに、さっきからブツブツ言ってるの?」

 武田が台所からでてきた。

 ダメだ、こっちにきてはいけない。

 早く逃げるんだ、武田!


「来ましたね、この泥棒ネコ」

「あなたは?」

 おれの部屋に修羅場が生まれた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ