作戦開始
読者数が百人になりました。しかし、アクセス数は百五十回となっております。なぜか、部数と読者とアクセス数の数が合いません。皆さま、一回だけ読んで、離れるみたいです。そうならないように、これからは語彙力と表現力、文法を上げていく所存です。どうか、試しに身に来た人は、第一部から読んでください。あ、一気にとは言ってませんよ。気が向いたらでいいです。めざせ、来月までにアクセス数三百回!!!
では、どうぞ。お楽しみいただければ幸いです。
「ここに居ろよ。」
「なんで? なんで行っちゃうの?」
東京のとある住宅にて、ある男が妻と子に別れを告げた。
「お父さんはこの日本を守るために行ってくるんだ。」
「気を付けてね、あなた。」
「ああ、お前たちもな。」
男が別れを告げ、玄関の扉を開けたとき、
「グギュルゥゥゥゥ。」
男の前に現れたのは、異獣、アンガー・ウルフだった。
「お前たち、下がってろ!」
男はまず、子と妻の身を案じ、命令をした。しかし、異獣犬は男に容赦なく嚙み付く。そのまま、男の顔を異獣犬が食い破り、その男の妻と子に近づいていく。
「く、来るな。来るな!」
必死に男の妻が威嚇する。しかし、そんなものには屈せず、犬は近づいていく。
異獣犬が跳びかかり、二人が目をつぶった瞬間だった。
パン、という音と共に、異獣の頭から血が噴き出す。
何が起きたのか、と妻は目を恐る恐る開ける。すると、そこには心臓の止まった異獣がいた。
「大丈夫ですか! けがは?」
妻は、やっと助が来たのだと確信し、子を抱きながら、外へ出た。
「すいません、御主人を、救えなかった。」
妻はいえいえ、と頭を振った後、そのまま、それを深々と下げることに変えた。
「ありがとうございます、この子の命を救ってくれて。」
救いにきた少年はこう言った。
「なら、せめてでも覚えていてください。あなたとあなたの子を救った私たちが、……今から世界を救うってことを。」
そういうと、少年はその場を去った。
妻はあの場所に居合わせた、あの少年の仲間だと思われる女性に連れられ、避難所に着いた。
「ここにいてください。いいですか、この年頃の男の子は活発ですよ、見張っていてくださいね。」
妻は、快く返事をし、女性が去ったのを確認して、ふう、というため息と共にその場に崩れかけた。
「よし、民間人は全員救助した。あとは、好きなように暴れろ!」
槍次が発した言葉と共に、アルテミス大隊は東京スカイツリーに向かって、走っていった。