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狩猟神と知を得た獣  作者: sento
8/12

襲撃開始

 大隊への挨拶から一カ月、まさに恐れていた事態が起こるのだった。

 東京にて、

「ねぇねぇ、今度どこ行くぅ?」

「ううん、どこ行く?」

「質問に質問で返すな!」

 男女が他愛無く話をしている。すると、そこへ何やら大きな叫び声が響く。

「……ろー。逃げろー!」

 何事かと、声のする方向を向くと、何やら、黒い大きな塊がこちらへ向かってきて、声の主だろう人を飲み込んだ。

「ん? あれって……。おい! あれって、異獣の大群じゃないか!?」

「異獣って何?」

 彼の方は異獣がいかに恐ろしい存在かを知っていた。そのため、彼女の方を連れて、走った。その次に、鳴り響くサイレン。地獄が始まった。長い長い地獄が。


 アルテミス大隊専用作戦本部。

「現状を説明する。現在、アメリカ、インド、ロシア、日本、中国、ブラジル、エジプト、南アメリカ共和国にて、異獣が大量発生している。加えて、アメリカの大統領、クリス・ホワイト氏がホワイトハウスに拘束されている。」

 現状悪いな、おい!しかし、言葉に出すわけにもいかず、

「では、とりあえず、大統領の救出を最優先にしますか?」

 まあ、妥当だろう。

「いや、大統領救出は私が行う。新編成したてのお前たちにこのような大役は任せられん。」

 ええと、大役任せるためにこの隊を作ったんじゃないでしたっけ?

「では、私たちは何処に?」

「日本だ。あの国には軍がない。お前たちが行ってやるのがいいだろう。」

「……了解しました。」


「早く運べ! 各々好きな武器を持っていくんだ。」

 この隊には好きな武器を使わせている。規制が掛かっていないものだけ使う、が唯一のルール。

「ん? お前、なんで剣なんか持っているんだ!」

 目についたのはおおよそ三十そこらの男性。剣を腰にぶら下げ、強化装甲を着ている。まるで、武将の様だ。

「ぬ、こやは刀ではなか。刀と言もす。」

 こ、これは、薩摩弁だ!かの戦闘民族、島津さん一家を輩出したりする、言わずと知れた日本の一県。

「ん、お前って鹿児島の人か?」

「ええ、そん通いです。いやぁ、日本人がいて、おいは嬉しかぁ。」

 ふふ、個性派揃いか。面白い、やってやろうじゃないか!まあ、まじめにやんないと、死ぬ仕事だしな。……そう言っても、大丈夫だろうか、この部隊。


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