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短編小説・詩 企画参加作品

いつも一緒

作者: 藤乃 澄乃

もしかしたら、いろんな君の側にもいるかもしれない僕。

あるものを擬人化しています。


 ねえ、知ってる?

 僕が君にゾッコンだってことを。


 一緒に暮らしはじめて早1年。君と全てを共にしてきた、と言っても過言

ではない。


 朝は僕の方が少し早起きをして、君の好きな音楽で目覚めさせてあげる。

 君が起きるまで何度も、何度も。

 出かける時も、いつも一緒。もう僕等は2人で1人なのかもしれない。


 僕等はよく、手を繋いで歩く。君の細い指先が、僕をしっかりと捉えて離さない。

 少し照れくさいけど、ちょっぴり嬉しいな。

 僕を見つめる君は、いつも真剣だ。その上、僕の身体を滑らせるしなやかな指先は、僕をとりこにする。


 君のどんな質問にも、答えてあげたい。


 僕の中には君の日常があるし、笑う君、泣いている君、怒った君、喜んでいる君…………いろんな君を僕は知っている。多分、他の誰よりも。


 ねぇ、知ってた?

 僕にほっぺを寄せて甘く囁く君の声に、僕が恋をしてるって。


 でも僕は、君を見守るだけで充分幸せ。次々と新しいライバルが、世の中には出てくるけど、1日でも永く、君の側にいられますように……。


 

お読みいただきありがとうございました。

僕が何者か、お解りいただけたでしょうか!?



〈ヒント〉

敵な日を一歩。

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― 新着の感想 ―
[良い点] わ〜確かに!!! ラストのヒントを見るまで、わかりませんでした。 あまりに幸せそうな描写すぎて(*^_^*) [一言] 活動報告と四季さまのレビューから参りました(^^)
[良い点] わあ! 面白かったです! 擬人化すると、なんかほんとに身近な人みたいですね! しかもそこはかとなく艶めかしいし(笑) 読ませていただきありがとうございました。
[良い点] 割烹から来ました。 面白くて洒落ていますね。 僕はこの手の「正体当て」の作品は書かないのですが、これは、作品に通底するウキウキ感がみごとに伝わってきて、良い出来だなあと思いました。 うまい…
2019/04/11 18:39 退会済み
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