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世界の終わりと電波障害
このあと主人公がアルミホイルで心臓を包むところまで考えていました
一年後、地球に隕石が落ちるらしい。
6割くらいの人たちは宇宙に逃げて、3割くらいの人たちが勝手に死んだ。
残った1割くらいの地球人は、どうしようもないので余生を楽しむことにした。
余生を楽しもうとする人たちの中に、僕がいる。
実際のところ、隕石が落ちなくても、地球はそろそろ限界だった。
2回の核戦争に4回の大地震、海面上昇や超寒波があったりして、賢い人たちは一足先に宇宙へ逃げ込んでいた。
核戦争も大地震も、海面上昇も超寒波も、全部僕が生まれるまえの事だから、詳しいことは知らない。
僕が生まれたのは、「電波」が生まれて少しした頃だったはず。
「電波」は見えない、聞けない、触れない。知らない間に浴びて、浴びすぎると発狂して周りを巻き込む形で自殺する。対処法はない。
都合のよすぎる現象もあったもんだとおもう。
結局、地球が壊れる年になっても、電波の対処法は見つからなかった。