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あなたがわたしにくれたもの
おそらくユイに好意があるのだろう。
バイトの先輩、首藤は度々ユイに贈り物をくれた。
アクセサリーなどではなく、部屋に飾るインテリア雑貨が多かった。
高価なものではないが、そのどれもがユイの好みに合っていた。
首藤はユイからのお返しは決して受け取らなかった。
自分が好きであげているだけだから遠慮もお返しもいらない、と。
ある日もユイは首藤から贈り物をもらった。
自室で開けると、アンティーク調の卓状ミラーだった。
やっぱり首藤が選ぶものは自分の好みと合っているとユイは思った。
首藤がくれた物はすべてユイの部屋に違和感なく馴染んでいた。
首藤とは趣味が合うのかもしれない。
「今度食事にでも誘ってみようかな」そう言ってユイはソファにもたれかかった。
ニヤついた首藤の顔がアンティーク調の卓状ミラーに反射している。
ソファにもたれかかった首藤はつぶやいた。
「・・・ああユイちゃんもきっと今こうしているんだね」
首藤はユイからのお返しは決して受け取らなかった。
自分の部屋にしかないものがあったら完全再現にならないから、と。




